解決済み
理学療法士です。 先の回答に、両者の仕事内容が棲み分けされていないということがありましたが、私もそう思います。 実状についても作業療法士さんの回答が非常に参考になります。ただ、需給関係について定員の少なさ(希少性の高さ)から作業療法士の方が需要が高い、との部分については何とも言えません。定員が少ないのは需要が少ない(人気が薄い)からではないのか、という単純な反論が考えられます。また、現時点で需要が高いとしても、それは優れた人材育成する環境としては不利なのです(希少だから頑張らなくても大事に扱ってくれるので)。このような一見楽な(頑張らなくていい)環境は将来需要が低下する遠因となりかねません。 とはいえ、理学療法士と作業療法士の求人倍率を大規模に比較した報告などはないのでしょうから、実際のところどうなのかは分かりません。せいぜい自分の施設など身近な例を示す程度しかできず、個人の意見のぶつけ合いになります。 先ほどの作業療法士が上肢専門、理学療法士は下肢・体幹専門とのご意見は、専門知識を持ち合わせていない一般市民的視点からみればもっともです。ただし、それは作業療法士が作業を通じて介入する特性によるものです。作業は普通手でしますから。理学療法士は歩行など基本的な動作に介入することが多いために、必然的に下肢へのアプローチが多くなります。 先の方もおっしゃっていますように、最近では作業療法士も歩行練習をすることがあります。それは何らかの作業をするにしても、作業場までは歩くわけですし、一連の活動として見れば、単に作業だけでなく歩行までを含めて総合的にアプローチすることが合目的だと考えられるようになってきたからでしょう。 話は戻って、では何が違うか、というご質問に対する私なりの回答(私見)です。 当院で行われている症例検討をみていますと、理学療法士は心身機能を定量化してできるだけその効果を客観的に検証することが多く(私もそうです)、どちらかというと理系的な考え方を持っているようです。一方で、作業療法士は対象者の心理面などへの配慮が多く(定量尺度ももちろん用いていますが)、主観的な変化(満足感や安楽感など)を重視しています。どちらかというと文系的な考え方によっているような気がしています。なお、どちらか一方が効果が高いとか、優れているわけではありません。 これは当院のみでの傾向を申し上げているので、ある一つの事例という程度の意見です。決して一般化された話ではありません。
2人が参考になると回答しました
はっきりいって、作業療法士は上肢専門、理学療法士は下肢(体幹も)専門と思ったらいんじゃないですかね・・・ なので、作業療法士は手作業などが治療の中で行われています。また、作業療法士は精神の患者さんも担当されます。
1人が参考になると回答しました
作業療法士です。 先の解答に誤解があるようなので一言。 簡単にいえば理学療法士が機能訓練中心で身辺動作や起立・歩行訓練を行います。 作業療法士は心理、精神面中心で食事や排泄、入浴動作などの生活の訓練をします。 福祉用具や環境面代償を用いてアドバイスしたりもします。 そのため利き手麻痺の人の、代償動作として非利き手での食事や書字の練習は作業療法士が行います。 最近では作業療法士も機能訓練をしたり歩行をしたりしますし、理学療法士も排泄訓練をしたりしますのでかっちりとした住み分けはされていないことが多いですね。 理学療法士の方が人気があり定員数は作業療法士の倍以上ある分、作業療法士の方が希少性が高く需要はあります。 また居室でのリハビリも理学療法士や作業療法士、言語聴覚士問わず行います。 急性期だけでなく、回復期などでは動作獲得のため作業療法士の方が積極的に病棟訓練を行います。 理学療法士は完全に飽和状態です。うちの病院はかなり条件が悪いのですが働くところがないため沢山きます。作業療法士や言語聴覚士はまだ選ぶ場所が沢山あるため求人かけても来ません。 作業療法士は精神なや老人、小児など職域・領域が広いためまだまだ募集はあると思います。 参考まで
2人が参考になると回答しました
どちらもリハビリテーションに関るお仕事です。作業療法士(OT)はさまざまな作業をすることで患者さんの機能回復を促します。作業は主に手先を使って小物を作ったりゲームをしたりです。理学療法士(PT)は患者さんの歩行訓練(両側に手すりがあってその間を歩く)や関節を動かしたりマッサージをします。また、右半身が麻痺した患者さんが左手でもおはしが使えるように訓練したり、車椅子からベッドへの移動がスムーズにできるような訓練とかをします。どちらも患者さん個々の作業療法計画書や理学療法計画書に沿って行います。どちらもリハビリ室で行いますが理学療法は患者さんの病室または居室で行うこともあります。理学療法士のほうが需要は高いと思います。
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