○公務員でも給料の格差があるように思うのですが、なぜですか。 ●それは、責任を持つ人と持たない人の差でもあります。 部下の仕事ぶりや素行にまで責任を持たされる上司と自分だけの責任しかない人との違いです。 責任ある立場の人は、行っている仕事の内容もその階級によって決定権限も大きくなります。 国の場合で言えば、国会に出席したり、国会議員と直接質疑応答が出来たりする階級と、それをしてはいけない階級とがはっきりしています。 そうした責任と権限との差が給料の格差となっています。 ○級や号級といったところで、能力差がでるのでしょうか。 ●東京都のケースで言うと、級は10級から1級まであります。 10級は局長級です。 以下、部長級、課長級と低くなっていきます。 これは、仰るように能力差と言えるものですが、東京都の場合課長級以上になるには、その能力を概ね上司の評価と筆記試験に依存しているので、時にはとんでもない人が課長になることがあります。 そういう場合には、周囲のお偉方が部長級にはせず、閑職に追いやられて悶々とする人もいます。 そのような人で、出先ばかりを異動させられる人を「人工衛星」と揶揄しています。 [補足] ○級や号級はなにによって変わるのでしょうか。 ●級については、前述のとおり筆記試験が基本ですが、経験や勤務実績によって1級から10級まで上がって行きます。 上がる年数は、試験の結果や成績により、数年から10年以上かかりますし、場合によっては5級ぐらいまでで退職する場合もあります。 号級については、概ね1年に一号級上がります。 しかし、確か50歳を超えると昇給ストップになります。 国家公務員の場合には、キャリア組とノンキャリア組とでは、昇給、役職ともに雲泥の差があります。
級や号俸で基準となる給与が違います。 まず、採用時に学歴や職歴で初任給が違ってきます。 採用の区分(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ種)でも初任給や昇任のスピードが異なります。 採用当初の子に責任の重い役職を任せられません。責任の重い役職は管理職手当てが支給されます。 キャリア以外は下積みをして徐々に役職が上がっていきます。当然給与も上がります。 楽な仕事と繁忙な仕事では評価も異なります昇任の影響もあります。 また、異動に関しては組織要求に答えて異動を行うものと、自己都合により異動を拒否するものでは当然扱いも異なります。組織の要求に答えられないものに昇任などあり得ません。よく子供の教育の為に転居拒否をするものがいますが、特殊事情ではなく自己都合です。理由は子供がいても転居している公務員はいくらでもいるからです。いるということは基本的にはできるということなのです。 確りと区別してあげないとみんなが異動しなくなります。公平である必要は無いのです。公正であれば良いのです。 他にも様々な事情により格差は生まれますが、おおざっぱにはこんなところです。 解っていただけましたでしょうか?
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