美容室の高卒就職試験について

Question

美容室の高卒就職試験について今年度卒業予定の高3男子です。
学校に来た求人（公開求人）で、美容室に就職試験を受けることが決まりました。
資格については、その美容室が専門学校経営なので、採用と同時に自動的に通信制の学生にもなります。そこで3年間、働きながら勉強する予定です。

そのためにはまず、就職試験に合格されなければいけません。試験内容は、適性検査、作文、面接です。
そこで美容室の就職試験関係者の方、美容室の就職試験を実際に受けられた方に質問です。

①作文にはどんなテーマがありますか？もしくはどんなテーマがでましたか？
②面接ではどんな質問が出ましたか？

Answer 1

元ですが、美容室経営の会社で人事担当もしていました。

作文も書かせていましたし、面接も担当していましたが、正直「店舗・会社によって内容は千差万別」なので、必ずそうなるってことではない、という前提でお話します。

（１）作文について

よく出そうなテーマ：
・「あなたの夢」
→ポイントは、仕事上でどうなりたいか？という夢です。プライベートではありません。
・「あなたの家族」
→ポイントは、家族をどう思っているのか？という部分。美容業界は未だに「師弟関係」がある世界ですので、家族に対して関心が薄い人や家族に対していい思いを持っていない人は馴染めない世界です。
・「どのような美容師になりたいか」
→ポイントは「お客様」です。お客様に対して～～してあげることができる美容師、というスタンスが良いでしょう。

他にも色々なテーマがあるでしょうが、基本的に重要な点は下記の通り（どのようなテーマでも共通事項）。
・「テーマ」から外れた事を書かない
・作文の書き方のおさらいくらいしておく（小学校の時に教わっているはずですから）
・起承転結を考えて作文する
・決められた「枚数または文字数」と、「書くための時間」は厳守する
・事実と推測は確実に区別して書く（推測を事実のように書かない）

（２）面接で出る質問について

大抵言われるのが「美容師って見習い期間はキツイよ？」ということでしょう。
これは、あなたの覚悟の程を量るものです。
「美容師ってなんかカッコいいしー」みたいなノリだけで来た人をフルイにかけるためです。
こう言われたら、笑顔で「はい、大丈夫です」と言いましょう。

また、美容室での面接は、だいたいが「オーナーや社長」が行なう事が多いものです。
「店長」のレベルでは、よほどの事がない限りはしないかもしれませんね（オーナー店長とか、店長＝社長の場合は別）。
このため、相手は「一国一城の主」ですから、敬意を払うことは忘れずに。

仕草、言葉づかい、表情、服装、視線、手の動き…など、見られるポイントは非常に多いものです。
これはどんな会社の面接でも同じですが。
このため、緊張感を持って臨みましょう（極度に緊張してはダメですが）。

美容業界って、10人入っても数年後には2～3人になっている事がほとんど、という世界です。
それだけキツいんです。
でも、キツさの先に夢を持たせてくれるオーナー（社長）もいれば、永遠にキツいだけの仕事をさせるオーナーもいます。
面接は、相手もあなたを見ますが、あなたもお店や経営者を見て判断することが大切です。
キツいだけ、給料が安いだけで、コキ使うようなオーナーの店に入ってしまったとしても、それはある意味自分のせいになりますからね。

私は面接で、社長の考え方を話した後で、あなたの夢を叶えるための教育をしていくのでキツい事になるけれど大丈夫？っという質問を必ずしていました。
「なりたい美容師の姿」によって、入るお店のレベルとか、毎日の行動も、まるっきり変わります。
当然、将来的に自分の店を持ちたいって人には、結構厳しい事も言われます（美容室経営って、経営者になる事は金があれば誰でもできますが、続けて繁盛させていくことは誰にでもできることじゃないのです）。

このため、美容師になったあと、どうなっていきたいのか？というビジョンと、それに対する決意や覚悟を固めておくのがいいでしょう。
試験、頑張ってください。