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出版社の仕事のあり方について相談があります。

出版社の仕事のあり方について相談があります。自分はタウン誌・フリーペーパー中心に出版している、 社員20人規模の小さな出版社で企画編集部に勤めています。 今年新卒入社しました。 出版社に勤めている方に相談というか質問があります。 うちではフリーペーパーのタウン誌のほか、 他社の機関紙やノベルティのパンフレットもつくっていて、 わたしが今その編集担当をしています。 全国規模の保険会社さんや車メーカーさんの営業さんが、 各顧客の営業時に無料で手渡ししているパンフレットで、 内容は各地域の温泉地情報や、花火大会の穴場情報などです。 首都圏版・近畿版・九州版、などなど幅広い地域を扱い、 各地の情報を紹介しているのですが、 わたしはこの企画が出版社としてありえないと思うのです。 なぜかというと、取材に行かないからです。 情報は全部インターネットからの寄せ集めです。 例えば、東京なんて滅多に行かない自分が、隅田川花火大会の穴場なんて知るはずがありません。 前年に調べてあるならわかります、でもそんなことしてません。 今年調べに行くんじゃ遅いから、 花火鑑賞師さんとか詳しい方にお金払ってでも取材したいといいましたが、 「ネットで適当に集めればいい」と言われました。 温泉の企画も「ランキングにして紹介しろ」といわれたので、 何のランキングでその情報をどこから集めればいいのか質問したら、 「じゃ○んやぴ○に載っているものを見せ方と言い方を少し変えて載せればいい」というのです。 わたしは働きマンというアニメ(ドラマ)にかなり触発されていて、 とにかく情報源に出向いて取材、生の情報を自分の足で掴んで、 「ああ、早くこれを記事にしたい」と思いながら会社に帰るような仕事を想像していたので、 今の会社は正直拍子抜けといった感じです。 うちのような小さな会社が、全国各地をいちいち出向いて取材するのは確かに仕事効率が悪いと思います。 でもだったら、そもそも企画としてありえないんじゃないかと思います。 デザイナーさんの力でいつも素晴らしいものが出来上がるので、 先方もこの企画に納得していて、今後もこれを続けていくようです。 お金にもなるから社長も辞める気ないし、 編集のわたしだけが嫌気を起こしています。 長くなりましたが、小さな出版社ではこんなことが普通なのでしょうか? ネットの寄せ集めや、他誌の流用など、読者を欺くような行為が許されるのでしょうか?

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回答(2件)

  • ベストアンサー

    現役の出版社社員です。20年くらいこの業界にいて、今は編集職ではありませんが、20代の頃は編集をしていました。 小さな出版社だけの問題では無く、大きな出版社でも同じような問題は発生します(率直に言えば、自分自身が大手の出版社に勤務していた時にリアルに体験しました)。大手の出版社でも、全て現地取材をしているわけではありません。 色々な観点でお話をしたいと思います。 先ずは、この業界にいる人間として著作権法は守るべきですし、この業界の仁義です。文面からだけ察すると、違反しているとは思えない部分もあるのですが、ご自身で一度法律の原文を読んで確認されるべきだと思います。 次に、申し訳ありませんがどこが読者を欺いているのでしょうか?出来栄えも良く、クライアントさんの評価も高いのですよね?では、読者は満足していますか?それを貴方は確認をされましたか?もし、貴方が取材をしたら、もっと良いものが出来ますか?それは経費に対して見合うものでしょうか?その点を確認した上の話なら別ですが、今の貴方はご自身の考え(現地取材をしなければならない)というご自身の考えだけで、「読者を欺いている」と決めつけているだけのように感じます。もっときついことを言えば、アニメで思った世界の幻想に浸っているだけです。現地取材したからって良いもので出来るとは限りませんよね? 最後に、そもそも企画としてあり得ないのなら、それを上回る企画を考えるのが編集者の仕事です。読者とクライアントが満足して、会社としても正当な利益が出る企画です。それがプロの仕事ですよ。がんばってください。

    ID非表示さん

  • 「ネットの寄せ集めや、他誌の流用など、読者を欺くような行為が許されるのでしょうか?」 世の中には「ネット情報の寄せ集めなんて許せん!じっくり時間をかけて独自調査した本や雑誌が欲しい」という人と、「ネット情報をまとめなおしたものでもいいから、最新の情報が載ってる本や雑誌が欲しい」という人がいます。 前者のタイプの人は、例えばミシュランガイドのようなじっくり独自調査系書籍。後者のタイプの人は、最新情報をまとめた書籍を求めます。どちらが良い悪いというのではなく、どちらも世の中に必要とされています。 ただし、不景気の場合、後者のほうが求められがちになります。例えば「足で調べた極上の有料花火観覧席」だとか「極上フレンチ徹底調査」とかいう記事は、収入が少ない読者には必要とされません。たとえネットでかき集めた情報であっても「無料で遊べるスポット100」「ランチが500円で食べられる店100件」等々の記事のほうが求められます。ぜひ書店に足を運んでみてください。「ミシュランガイド」系の書籍は少ないのに、B級グルメや激安ランチのお店紹介雑誌はたくさんあることに気づくでしょう。不景気ですと出版社は取材費用を出せないので、後者の書籍のほうが作りやすいという理由もあります。 おそらく質問者さんはミシュランガイドのようなじっくり調査系書籍が作りたいのでしょう。不景気の時代は少なくなるとはいえ、そういう書籍も必ず世の中に出ています。どんな出版社も、そういうタイプの書籍は駆け出しのライターや編集者ではなく実績あるライターや編集者に制作を託します。たとえ今は自分の好みにそぐわないタイプの書籍制作を任されていても、その仕事を全力でこなすことによって実績を作り、じっくり調査系書籍を託される日を目指してはいかがでしょうか。

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