卒業研究で MSWと看護師の業務分担の境界線を調べています。 学んできたのはMSWなので、知識として看護師とは何ぞ…

Question

卒業研究で MSWと看護師の業務分担の境界線を調べています。

学んできたのはMSWなので、知識として看護師とは何ぞや？という部分に欠けています。

看護師にどのような業務があり、どのような職業なのか教えて下さい。近年、ディスチャージナース（退院調整看護師）という形が拡大しつつあります。

アメリカ同様、日本も在院日数短縮による影響から退院調整も看護師が行うという

流れがきているのですが･･･。

退院調整はMSWが行うものなのではないか？と思っています。

そこで、看護師の業務として、MSWの業務と混同されるようなものは

どういったものがあるのでしょうか？

個人的に看護師の倫理綱領など、調べてはみたのですがいまいちわかりませんでした。

ご回答よろしくお願いします。

Answer 1

脳外科病棟に勤務する看護師です。 参考になるかどうかわかりませんが、、

急性期治療が終わり、それなりの障害が残っていても状態が安定したら、まず家族と今後の話を切りだします。在宅するか施設にするかですね。
家族の受け入れ・受け止め方にもよりますが、介護申請してもらい具体的に在宅サービスや施設の紹介などを進めてもらうため、この辺りからMSWに参加を求めて、そのまま委ねてしまいます。逐一報告してもらえるので、それに合わせて看護師サイドの退院調整をします。

在宅になるなら、ケアなどの家族指導（一言でいえば簡単ですがオムツ交換、体位交換、車いす乗降、食事、痰吸引、床ずれのケアなど）やケアマネや訪問看護師との連絡・調整をします。在宅で必要な物品はMSWから業者を勧めてもらっています。往診医を決めたり勧めるものMSWに任せています（ときにケアマネ）。

施設・転院ならばサマリーを書く程度です。待機期間は急性期病棟からリハビリ病棟に移っていただいています。

看護師は退院調整は医療面を、MSWは社会面をフォローして進めていく形です。 MSWが少ない病院やケースを抱え過ぎて動きが悪い時は、師長・主任クラスが訪問看護に連絡を取ってケアマネに来てもらうこともありますが。

Answer 2

はじめまして。

境界線を引くのは難しいかもしれないですね～。

自分の勤務している病院の対応についてですが…

以前はすべての退院調整を依頼してましたが、在院日数の短縮などを求められMSWだけでは対応しきれないということで、看護師だけでなく医師も巻き込んで退院調整を行っています。

リハビリ病院、療養型病院のリストを作成して、紹介状とリストを家族に渡して、転院可能な病院を探してもらってます。
家から近い場所、費用の問題、病院の雰囲気 etc… と家族の要望が様々あり対応しきれないので、直接その病院に面談に行っていただき話をしていただいた方が早いので、そのような手段を採っています。

また、ケアマネが既に介入している方はケアマネに病院を探してもらうケースもあります。訪問医・看護を導入する際も提携しているクリニックなどを紹介してもらってます。

手術などで入院が予定されている患者は外来通院時から。
また入院時にすべての患者は退院調整が必要かを査定しているので、退院調整が必要と予測される患者は入院翌日から退院調整看護師が介入し、スタッフにアドバイスをして早期に行動できるようにしています。

この手段でMSWに依頼していた頃より効率よく、前回答者さんのおっしゃる通り、在宅に移行する際、相手に問題点が明確に伝わりケアプランを見直していただけたり、どの部分を重視して介入してもらいたいかが伝わります。
転院についてもどこまで進行しているのか把握できたり、どの部分が問題となり病院が決められないのかが直接やりとりすることで医療的なアドバイスができたりしています。

以前は、MSWを介して情報を集めていましたが、担当者が他の患者と面談中だったり、お休みだったりと時間のロスが多いのも問題でした。

MSWに依頼するケースとしては、経済的な問題や身寄りがなく患者自身も意識障害があるなど転院の手続きができない場合、複数の問題があり病棟スタッフだけでは対応しきれないケースを依頼しています。

病院によって、人員的な問題もあり対応は様々だと思います。
看護自体、境界線がありません。（看護はその患者さんや家族、取り巻く環境を整えていくためです。）

長文になりましたが、研究がんばってください。