解決済み
戦闘機のパイロットになるには航空学生になるのと防衛大学に行くではどちらの方が良いですか?
どなたか教えてください
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私は航空学生をお勧めします。純粋にパイロットになりたいのなら航空学生ですね。 航空自衛隊のパイロットの約7割が航空学生出身者です。後3割が防衛大学校や一般幹部候補生出身です。航空学生のほうが人数的に多いので有利かも知れません。 航空学生は、運動神経が発達段階の若い時から操縦技術を習得させ、高い技量を持たせた多くの基幹パイロットを育成する諸外国には余り見られない日本独特の教育システムです。防大や一般幹部候補生出身者に比べると平均的に高い技量を取得しています。また長く第一線のパイロットとして活躍できる可能性が高く、純粋に飛行機乗りを目指す方にお勧めです。ただ、昇進に関しては防大等に比べると不利な面があります。(航空学生出身でも本人の努力次第では飛行隊長や群司令にはなれます)また教育期間中の訓練は非常に厳しく、「適性なし」としてエリミネートされる確立が大きいです。航空学生教育隊でも、その後の飛行幹部候補生としての操縦課程期間もかなりの人数が脱落(エリミネート)していきます。最終的にパイロットになれるのは航空学生の半分程度でしょうか。 防衛大学校や一般幹部候補生(飛行要員)出身者は将来の飛行隊長や飛行群司令、さらには上級の航空機運用に関する幕僚になるパイロットを育成するシステムです。本人の努力次第では将官(幕僚長や各種司令官、基地司令等)になることも可能です。若いうちからデスクワークや試験もあり第一線のパイロットとしては航空学生に比べると期間が短くなります。(中にはずっと第一線で活躍される方もいます) コースアウト後も本人の努力次第で幹部に任官できます。 それぞれ特徴がありますので受験する際には良く考慮してください。(*注意* 大学卒業後の一般幹部候補生の試験は飛行要員とその他とで試験が違います。飛行幹部は適性試験が含まれます。地方協力本部の広報官とよく話をして願書を記入してください)
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どちらがパイロットになり易いかということについては、差はないはずです。 ただ、パイロットとして長く飛んでいたいなら航学の方がいいし、出世もしたいなら防大の方がいいですね。 高卒後すぐ航学で入隊すると24歳でパイロットになれますが、防大卒は26~27歳になります。 また、航学出身は生粋のパイロットですが、防大出身はパイロットとしてだけでなく、自衛隊の将来を担う幹部としての役割を期待されているため、航学出身者よりも本省や司令部等の地上勤務が多くなりがちです。 ちなみに、空自のパイロットの70%は航学出身だそうです。 ただ、航学で入隊できたからといって、必ずしも無事にパイロットになれるわけではなく、訓練課程において課せられる様々な課題をクリアできなければ、途中でエリミネート(罷免)といってコースアウトとなり、パイロットとしての道を断たれることになります。 この場合、他の職種に転じるか、それが嫌なら退職することになります。また、航学はウィングマークを取得してから幹候に行って幹部になるため、途中でコースアウトするとその時点の階級(たぶん2曹か1曹)で他の職種に転じることになり、飛行幹部候補生としての資格を失います。 入隊してから無事にパイロットになれるのは、だいたい60~70%程度だそうです。 防大出身の場合、コースアウトしたとしても、元々幹部であるし、航学と違って操縦のみに特化した幹部ではないので、飛行幹部でなくなるだけで他の職種の幹部と同様の道を歩むことになり、昇進に影響はありません。 というわけで、コースアウトのリスクを承知で、それでも早く長く飛べる方が良いと思うなら航空学生、出世もしたい又はコースアウトしたときのことを考えるなら防大ということになりますかね。
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