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公認心理師の方に質問です。公認心理師のみのクリニックを将来開業したいと考えているのですが、その場合のクリニックの名前や、そもそも開業は可能なのかや、カウンセリングハウスみたいな場所にわざわざ相談しに来る人が来るのか分かりません。よろしくお願いします。
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20年近く、心理相談室を開業している臨床心理士・公認心理師です。 もちろん、公認心理師のみで開業できます。そもそも、公認心理師を養成している大学院に必ずある心理臨床センター、そこで公認心理師の卵たちは、教員の指導下でクライエントさんたちに心理面接や心理査定をする訳ですが、そうした大学付属の心理臨床センターには臨床心理士と公認心理師(と事務職員)しかいません。どうして公認心理師のみでは開業できないかも、などと考えられたのか謎です。 日本は憲法で職業選択の自由が保障されていますから、「医師でなくては医行為はしてはならない」のように、法律で「○○でなくては××はしてはいけない」と定められてない限り、どんな仕事で開業するのも自由です。 少し前の統計だと、相談機関を開業している臨床心理士は約5%、開業心理相談機関に勤務している人も含めると、約10人に1人が開業心理相談機関で 心理業務を行っています。 名称も自由に決めて構いませんが、心理相談機関であることがはっきり分かるような名称が望ましく、医療機関と間違えられるような名称は避けるべきでしょう。きちんとした相談機関ほど、地名+心理相談室/カウンセリングセンター/臨床心理オフィスといった、シンプルな名称が多いという印象があります。 開業心理相談機関を訪れる人は、年々増えているという印象です。私の知り合いの相談機関の多くは、新規の方が来られてもすぐには受け入れられず、ウェイティングリストにお名前をいただいているという状況です。 開業心理相談機関を利用される方には、既に問題解決のために色々と試されてそれでどうにもならないので「治るのなら何でも」ということでいらっしゃる方と、最初から開業心理相談機関に求めるものが明確な方とがおられます。いずれにしてもそうした方々の求めに応じられる心理学的支援を提供できなければ話になりません。 ですから多くの開業心理相談機関では、ホームページでどのような方を対象に何ができるのかを明確に謳っています。例として、有名な信田さよ子さん(日本公認心理師協会会長)が顧問を務められる原宿カウンセリングセンターのホームページを挙げておきます。 https://hcc-web.co.jp/ そのために、開業する公認心理師は、資格取得後は医療機関や教育機関等で実践経験を重ね、スーパービジョンを受け続け、各種研修会に参加し、多くは学会認定の心理療法家の資格(日本精神分析学会認定心理療法士、日本EMDR学会認定EMDR臨床家資格、国際スキーマ療法協会認定スキーマ療法士等)を取得しています。 そうして研鑽を重ねている間に、「こうした問題を抱えている方にはこの臨床心理士/公認心理師」と同僚の心理士/師や精神科医から認知されるような人的ネットワークができてゆき、結果として5~10年の準備期間をおいて(多くは開業心理相談機関でも修行を積んで)開業にこぎつける、という方が多いのではないかと思います。 ご参考になれば幸いです。
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