一般社団法人の会社に私は就職しようと考えているのですが株式会社と何が違うのでしょうか、メリットとデメリットを教えてほしい…

Question

一般社団法人の会社に私は就職しようと考えているのですが株式会社と何が違うのでしょうか、メリットとデメリットを教えてほしいです。

Answer 1

以下に各々の特徴とメリット・デメリットを列挙します。

まずは基本的な構造と目的から説明します。一般社団法人は営利を目的としない法人です。利益を構成員に分配することが禁止されているため、得た利益はすべて法人の目的達成のために再投資されます。株式会社は営利を目的とした法人です。利益を株主に分配することも必要です。設立や監理方法に関しても違いがあります。一般社団法人は最低でも二人の社員が必要ですが、株式会社は一人でも設立可能です。一般社団法人は社員総会と理事が必須ですが、株式会社は株主総会と取締役が必須の機関です。

次に、就職した場合のメリットとデメリットについて説明します。一般社団法人のメリットとしては公益性の高い事業に携わることができる点が挙げられます。社会貢献を重視する人にとってはやりがいを感じやすい環境でしょう。非営利型の一般社団法人では税制上の優遇措置が受けられるため安定した運営が期待できます。デメリットとしては利益分配がないためボーナスや株式報酬が期待できない点が挙げられます。会計処理が複雑なため理事や監事の任期更新時には登記が必要となるなど事務手続きが煩雑になります。

株式会社のメリットとしては社会的信用度が高く資金調達がしやすい点が挙げられます。これにより、事業拡大や新規プロジェクトの立ち上げがスムーズに行える可能性が高まります。利益が出た場合にはボーナスや株式報酬が期待できるため金銭的なメリットもあります。デメリットとしては設立費用や運営コストが高く、法令遵守のための手続きが多い点が挙げられます。役員には任期があるあため定期的な役員変更が必要となります。これは安定性に欠ける事態を引き起こす場合があります。

いかがでしょうか。一般社団法人の会社に就職するメリットは見い出せましたか？

Answer 2

他の方が「利益を構成員に分配することが禁止されているため」という説明をしていますが、それは若干ながら誤りです。利益ではなく、「余剰利益の分配」ができないということです。社団法人は利益を上げてはいけないということではありません。予め決めた分配をして更に余剰がでた場合、その再分配はできないので次年度に繰り越すという手段を使っているだけ。
株式会社は余剰がでれば、株主や社員に再分配をします。それができないですよという意味ですね。
非営利という言葉は営利を求めてはいけないではなく営利を求めても良いのですが、一部その分配に制約があるとおもった方が無難でしょう。ボランティアや公益事業を指す意味とは異なります。