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翻訳について。

翻訳について。今、翻訳で需要が多いのはやはり英語でしょうか?そうではない言葉を今から(私は20代後半です。)一から勉強して、習得して、それを専門にしたほうが仕事は多いでしょうか?ちなみに私は高校時代に英検2級を取って以来、ほとんど英語を勉強していなかったので、レベルは・・そこそこというか、日常会話とかそういった中途半端な状態です。そして大学時代に中国語を勉強していたので、そちらも一応使えます。でもどちらももちろん死ぬほど努力しないと無理なレベルです。翻訳に興味があるので勉強したいなと思うのですが、どの言語が、そしてどの分野が需要が多いのか教えていただけたら幸いです。なお、分野についてですが、全くの無知が独学で勉強した場合、やはり時間はかなり長くかかるでしょうか??個人の能力の問題もありますが、目安を知りたいので、翻訳の知識のある方、今翻訳家で経験のある方等、アドバイスを頂けたら幸いです。よろしくお願いします。

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回答(1件)

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    翻訳者ではありませんが(私は通訳者です)、翻訳事務所での勤務歴があります。 翻訳業界で一番需要があるのは、やはり「英語/実務」でしたね。 実務翻訳と一言で言ってもいろいろと分野がありますが、マニュアル翻訳などは安定した需要がありました。 英→日よりも日→英翻訳ができる技術者が求められていることもあり、加えて専門分野に対する深い知識も必要となるため、翻訳者として生計を立てるのは本当に大変です。 厳しい意見を申しますが、翻訳というお仕事に携わろうと思えばわからないことは自分で調べるなどの習慣がないとスタートラインにすら立てないかと…。 誰にでもわからないことはありますし、わからないことがあって当然です。 ですが、翻訳業界でどの言語に一番需要があるかなどは、調べたら簡単にわかることです。 「物事を調べる」という行為は翻訳者にとってもっとも大切な資質ですし、日常生活でこの行為を欠いているのならいざ現場に飛び込んでも大変苦労をなさることだと思います。 翻訳者にとって必要な語学力は、ネイティブ並みに高い外国語能力。 そして、豊かで適切な母語能力です。 表現が難しいのですが、わかりやすく言うと「両方ともピラミッドの頂点のさらに頂点にあたる頭頂部分」に位置するくらいの能力がなければ、とてもじゃないですがスタートラインにすら立つことが許されません。 それに加えて専門知識も必要となりますので、どれだけ大変か漠然としてはいますが想像がつきますでしょうか。 通訳者や翻訳者にとって学歴や資格などの肩書きはさして必要ではなく、実力と人脈が物を言う世界です。 素人が趣味の範囲で楽しみながら行うわけではなく報酬を受け取る以上はたとえ新人でもプロとしての仕事が求められますので、独学で翻訳に対する知識や技術を学ぶのは少し難しいかもしれません。 通訳と違って翻訳は独学でも学べないことはないと言われてはいますが、翻訳学校などで基礎知識や技術を学ばれたほうが良いかもしれません。 専攻言語については… 極端な話、質問者様がラオス語やミャンマー語などの翻訳を手掛けたいと思ったら、安定した依頼を獲得するのは難しいと思われます。 ラオス語やミャンマー語はライバルは少ないものの、需要も少ないのが現状です。 ですから、これらの言語の翻訳を手掛けようと思ったら、英語などの需要の多い言語を同時に習得して、複数言語を武器に渡り鳥のように今日は英語・明日はラオス語というふうな言語の使い分けが求められると思います。 翻訳者はとにかく訳せば良いという職業ではありませんし、いい加減な仕事をしていれば次からの依頼がぱったり来なくなるということも珍しくありません。 それゆえに、常に真剣に取り組む必要があります。 ですから、ご自分で進みたい言語/分野を専門的に勉強なさってはいかがでしょうか。 自分の気持ちに嘘はつけませんし、嫌々勉強しても身が入らないので結果が残らない場合も多いです。 翻訳者は通訳者と違い、完全出来高制で仕事を受注することが多いです。 時給いくらとか日給いくらではなく一件につきいくらというスタイルで、在宅であればこの傾向が顕著です。 新人の頃は難易度の高い仕事を回してもらえませんし、必然的に難易度の低い=報酬の低い依頼が回ってきます。 駆け出しの頃は、実務翻訳であれば時給に換算すると200円~300円という方も珍しくありません。 映像や出版翻訳の下訳に関しては完全な無報酬で働いている方もおられるくらい、駆け出しの翻訳者の待遇は恵まれていません。 仕事をより好みせずにとにかく実績を積んで信頼を勝ち取り、積極的に自ら人脈を築いていけば高収入も夢ではない職業なのですが…。 人間性も重視されるお仕事なので、死ぬ気で挑戦する必要があるお仕事ではあります。 が、年齢制限がないお仕事なので「今から始めても遅くはない、十分間に合う」というのが強みであるとは思います。 (スポーツ選手ですと40歳を超えてプロになろうと思っても競技によっては限りなく不可能に近かったりしますが、翻訳者は逆に定年を機にデビューされる方もいらっしゃるくらいです。) 翻訳者を志す者は、自分で自分の能力を判断したり評価を下してはいけません。 自分自身の能力について判断を下すのは依頼者や翻訳会社ですし、第一線で活躍しておられる先生でも「私はまだまだだ」という意識を常に持ってお仕事に取り組まれています。 最高峰のレベルに達しても、常に挑戦者のつもりで「まだまだこれから」と言えるような翻訳者を目指してください。 勉強を重ねてある程度の自信が得られたら翻訳学校の門を叩いたり、あるいは直接翻訳会社のトライアルを受験されるのも良いかと思います。 最初はかなり厳しくしごかれますが、下積みの時期を乗り越えれば定年もなく末長く活躍できる翻訳者になることも不可能ではありません。

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