ハウスメーカーの設計職について質問です。

Question

ハウスメーカーの設計職について質問です。現在建築系の大学に通っていて進路について考えているのですが、地元で独立して設計事務所を持っている建築家の先生とお話しする機会があり、その際にハウスメーカーの設計職はブラックなことが多くて、本当に設計が好きで実力のある人じゃないとなかなか続かないと言われました。
実際に先生も様々な方とお仕事をされているので納得したのですが、ぜひ実際ハウスメーカーの設計職をされていた方や今もされている方いらっしゃいましたら、残業時間や労働環境、年収についてなどなんでもいいので教えて欲しいです。

Answer 1

15年くらい前に、新卒で（ブラックと言われていない優良？）大手ハウスメーカーの設計に入社しました。
今とは大分違うかもしれません。
新卒なので研修後、部署配属された後も、設計以外の業務としては、インテリアフェアの受付、GWなどの休み期間中は展示場や工場イベント（工場が遠すぎて明け方集合、マイクロバスで行きましたが、行き帰りは勤務時間になりません）の応援、ob訪問、社会人野球開催時は球場の入口外で旗を持ち、観客誘導などもありました。
業務については、常に数件の案件を受け持たされ、作業の進捗状況をシステムに入れていきます。終わりが見えてきて、これなら今日は定時で帰れそうと思っても、業務を割り振る担当者がいて、進捗をシステムで確認していて、終わりそうになると、どんどん案件が入れられていき、システムで案件が飛んできました。
特に、月末は営業のノルマの締め日なので、契約を取るために、月末数日前になると必ず月末までにやってほしいという至急依頼が沢山きます。積算の人は私たちの後から仕事があるので、早く早くと積算からも急かされます。終電間近に帰る日も月に数回ありました。
反対に、少し落ち着いて暇になる時もあり、そうなると、フレックスで残業時間を調整するために、急に今日は暇だから今から帰ってみたいに言われます。自分都合でのフレックスではなく、業務都合でのフレックスでした。
そのため、残業時間は言うほど多くはなかったような気がします。しかし、フレックスで調整しても、今ではありえない話ですが、月に何時間だったか忘れましたが、ある程度の残業時間を超えると、翌月に呼ばれ、残業時間を少なく修正していいかと言われ、仕事ができないといったお小言や、あなただけ業務を少なくするなどと言われました。
周りは、建築愛が強く、残業を気にしないタイプの方ばかりでしたね。
良かった点は、展示場は土日がかき入れ時なので、土曜は設計依頼があるので出勤日。その代わり、水曜が休みでした。私は平日休みがありがたかったですが、新卒の場合、皆一級建築士の学校に通うので、プライベートは勉強で、2連休がないと休んだ感じがない時もあり、かなりヘロヘロでした。
皆さんは、好きなことだから頑張れると生き生きしてましたが、私は退職しました。
あと、学歴派閥がすごくて、設計同期4人中、地方国立大3人、都内私大1人でしたが、地方国立大は相手にされず、トップの国立大院卒の同期だけが幹部候補とあからさまに言われ、周囲からの期待もありました。
そして、ビックリ仰天、顔審査があるの？と思うくらい、設計の20代は顔もハイクラス。女性はさん付けされますが、男性は呼び捨てされていました。
今はもうありえない話ばかりだと思いますので、古い情報ですみません。
難しいですが、ハウスメーカーよりゼネコンの方が絶対いいですよ。

Answer 2

総合建設業で社内設計を持つ会社で施工を担当しています(3000人規模)。
建築家の先生の言ってることはあってますね。
ハウスメーカー設計はある程度メーカーの仕様に沿った設計です。
クライアント側もある程度メーカーの標準仕様＋αの仕事が多いです。
完全自由設計で提案型の案件もありますが、ハウスメーカーにいると経験値が積めずそこがなかなか難しい。
自社は提案型での受注も多いですが、設計部は「不夜城」と言われる部署で泊まり込み社員も多いです。
で、問題なのが給料。勤務時間に縛られて業務をこなすことが正解か否かの評価が非常に難しいです。
もう少し詰めれば良くなる…という作業は残業の範疇なのか？…
仕事のスタイル的には高度プロフェッショナルの領域になるのですが会社所属だと…まあ、残業は付かない、個人的な宿題…といった感じです。
いわゆるブラックに当てはまりますね。
しかし、皆さん将来的には「先生」と言われるレベルを目指し、高い目標を持って熱心に業務に当たられている印象ですね。
35歳年収480万(賞与年2回)ぐらい
55歳年収700万(賞与同じく)ぐらい
グッドデザイン賞なんかに掛かると特別ボーナスあり・お客さんから直接指名での契約案件は営業報奨金も出てます。
30歳以下ではいませんが、会社の看板的な存在(ホームページに載ったり)で、良く売れてる方は1000万以上という形にはなってます。