教えて!しごとの先生
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学生です。私は大道具の武器や背景などを作る仕事に着きたいと思っているのですが、ネットではあまり良いイメージを見ません。

学生です。私は大道具の武器や背景などを作る仕事に着きたいと思っているのですが、ネットではあまり良いイメージを見ません。残業が多い、激務だったり、毎日時間が違うから生活リズムを崩れやすいと聞いたのですが、実際どうなのですか、 実際に働てやめた人、現在も働いる人 教えてください。

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回答(1件)

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    大道具の武器や背景など? 演劇や映画の仕事のことですよね? 実際に働いている人ではありませんが、 業界をちょっとかじったことがあります。 回答してもいいですか? あなたは劇団の公演を見に行ったことがあるでしょうか。 そのチケットはいくらでしたか? 客の入りはどれくらいでしたか? 何回公演でしたか? グッズ販売はありましたか? トータルで公演の収入はいくらだったか、 計算してみてください。 その一方で、 公演会場を借りるお金はどれくらいかかったか、 練習会場を借りるお金はどれくらいかかったか、 宣伝費はどれくらいかかったか、 スタッフやキャストは全部で何人ぐらいいたか、 (つまり人件費がどれくらいかかったか) 衣装や大道具小道具にどれくらいお金がかかったか、 想像して、支出を計算してみて下さい。 収入から支出を差し引くと、 全公演満員にならない限り、 黒字になる劇団って、ほぼないんですよ。 (チケットをただで配って席を埋めるのも、よくあること) そこで帳尻を合わせるのが、人件費のところ。 スタッフやキャストに充分な対価が支払われないこと、 よくあるんです。 充分な対価が支払われなくても、 スタッフやキャストが頑張るのは、 それだけ、演劇の空間が魅力的だってこと。 その魅力にとらわれている間は、 どんなにつらくても、働けます。 これは映画でも同じです。 でも、人生のある時に、 「演劇(映画)の仕事は楽しいけれど、 貯金もないし、老後の見通しも立たないし、 このままでいいのかなあ」と 迷う人が出てきます。 そうして辞めていくのです。 問題は、激務や残業や生活リズムではなくて、 激務や残業や生活リズムの不安定さに見合う 収入が得られないこと、なんですよね。 一般社会で働いていれば、 激務は給料という形で報われるし、 残業は残業手当という形で報われるし、 生活リズムは法定休日で整うけれど、 演劇(映画)の世界では、充分な収入の代わりに、 「充実感」という曖昧なものでしか報われない、 ってことなのです。

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