大道具の武器や背景など? 演劇や映画の仕事のことですよね? 実際に働いている人ではありませんが、 業界をちょっとかじったことがあります。 回答してもいいですか? あなたは劇団の公演を見に行ったことがあるでしょうか。 そのチケットはいくらでしたか? 客の入りはどれくらいでしたか? 何回公演でしたか? グッズ販売はありましたか? トータルで公演の収入はいくらだったか、 計算してみてください。 その一方で、 公演会場を借りるお金はどれくらいかかったか、 練習会場を借りるお金はどれくらいかかったか、 宣伝費はどれくらいかかったか、 スタッフやキャストは全部で何人ぐらいいたか、 (つまり人件費がどれくらいかかったか) 衣装や大道具小道具にどれくらいお金がかかったか、 想像して、支出を計算してみて下さい。 収入から支出を差し引くと、 全公演満員にならない限り、 黒字になる劇団って、ほぼないんですよ。 (チケットをただで配って席を埋めるのも、よくあること) そこで帳尻を合わせるのが、人件費のところ。 スタッフやキャストに充分な対価が支払われないこと、 よくあるんです。 充分な対価が支払われなくても、 スタッフやキャストが頑張るのは、 それだけ、演劇の空間が魅力的だってこと。 その魅力にとらわれている間は、 どんなにつらくても、働けます。 これは映画でも同じです。 でも、人生のある時に、 「演劇(映画)の仕事は楽しいけれど、 貯金もないし、老後の見通しも立たないし、 このままでいいのかなあ」と 迷う人が出てきます。 そうして辞めていくのです。 問題は、激務や残業や生活リズムではなくて、 激務や残業や生活リズムの不安定さに見合う 収入が得られないこと、なんですよね。 一般社会で働いていれば、 激務は給料という形で報われるし、 残業は残業手当という形で報われるし、 生活リズムは法定休日で整うけれど、 演劇(映画)の世界では、充分な収入の代わりに、 「充実感」という曖昧なものでしか報われない、 ってことなのです。
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