元採用担当のおぢさんです。なかなかユニークなご質問ですね。 確かに昨今の就活~新入社員って、過保護なくらい面倒を見ているなと感じています。ただ、おぢさんが新卒だった30年以上前でも、私自身は十分大切にしてもらいました。また、今でも人を消耗品のように扱ういわゆるブラック企業はいくらでも存在します。よって、個別事案ではなく、あくまでも全体傾向の話となります。 さて、新卒が大切にされるのは、求人・求職において売り手市場(応募者有利)になったときですね。その頂点が昭和の終わりから平成元年にかけてのバブル景気でした。そのときは、内定式後の食事会程度では地味過ぎて、旅行に連れて行ったりしていました。採用費が一人300万円以上かかるのもざらでした。そこまでして採用したのだから、自ずと企業が新人に甘くなる流れができ始めた感じですかね。ただし、まだ男女雇用機会均等法ができたばかりで浸透もしておらず、男子学生に対してのみお金をかける会社が大半でした。そのころは、女子学生自身も、一般職が当たり前だとして応募していたので、(ごく一部の人を除いて)それを差別だ何だと騒ぐこともありませんでした。 その後、ご存知の平成大不況に突入して、4大女子は資料申請ハガキを100枚書いても返事がないという時代に突入します。(←まだネット就活はありませんでした。新卒採用でネットが定着するのはH20年代になってからですね)そうなると、少々横柄な態度や圧迫面接で採用していても応募者はいくらでもいるわけで、自然と新人の扱いは悪く雑になっていきました。ただ、バブルの頃の扱いを知っているメンバーも少し上の先輩として大勢いるわけで、昭和にまで逆戻りしたわけでもありません。また、女子学生の総合職採用も徐々に増えていきましたし、ハラスメントという言葉も定着し始めて問題が少しずつ可視化されていったのも大きいと考えます。加えて、産休などの法整備も進みました。 そして、平成終わりごろのアベノミクス景気を迎えて、バブル再びとまではいきませんでしたが、売り手市場へとバランスが大きく傾きます。この頃になると、ネット就活が前提でしたが、さらにインターンシップが広がり始めます。つまり、エイヤッ!で応募するしか無かった大学生が、現場を見学体験してから応募を決められる時代となりました。若手社員にストレスフルな社会人生活を送ってもらうと即採用に悪影響してしまいますし、早期退職者がネットに罵詈雑言の書き込みをすることも止められません。ですので、会社としては揚げ足を取られないように、常に他社の事例を見ながら軌道修正しているといえます。これは数年ごとで定期的に発生する個人のSNS炎上事案と同じで、人のふり見て我がふりを直すのは個人でも同じです。つまり、ホワイト企業・ホワイト人材をお互いに求めてしまう時代ともいえます。 長くなりましたが、あなたの質問であるいつ頃からに端的にお答えするのなら、大きな流れとしてはバブルから。直近の流れとしてはアベノミクス頃からという回答となります。
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