解決済み
簿記2級工業簿記直接原価計算の固定費調整で分からないところがあるので教えてください。問5なのですが、答えは固定費の50万円を80:20に按分して20の方の数字を直接原価計算上の営業利益に足せば求められます。 僕は固定費の50万円ではなく、変動費の120万円も足した170万円を80:20に按分して計算してしまったのですが、これでは何がダメなのかが理解が出来ません。 固定費のみを按分するで暗記すればいい話なのですが、理解しないとスッキリしないので詳しい解説できる方お願い致します! この変動費120万円とは製造原価というか期末製品製造原価を差し引きした売上原価なんですかね…
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これでは何がダメなのかと問われれば、正しい全部原価計算による営業利益を計算できないのでダメですし、固定費調整と言われているのに変動費まで含めているのでダメです。 最初から全部原価計算であることを前提に考えてみてください。 当月の完成品は1,000個で製造原価は1,200,000+500,000=1,700,000です。 この内、売れたのは800個なので、売上原価は1,700,000円×800個/1,000個=1,360,000円です。 販売費を直接原価計算による損益計算書から逆算します。 変動販売費は変動費1,600,000-変動製造原価960,000※=640,000円。 ※変動製造原価1,200,000円の内、販売したのは800個分なので、1,200,000円×800個/1,000個=960,000円。 固定販売費は固定費1,440,000-固定製造原価500,000=940,000円。 以上より、販売費は640,000+940,000=1,580,000円です。 ということで全部原価計算による営業利益は、 売上高・・4,000,000 売上原価・1,360,000 総利益・・2,640,000 販売費・・1,580,000 営業利益・1,060,000 にならなければなりません。 しかし質問者様の"固定変動費"調整を用いると、全部原価計算の営業利益は960,000円+1,700,000円×200個/1,000個=1,300,000となります。 一方、正しい"固定費"調整を行うと960,000円+500,000円×200個/1,000個=1,060,000円となり、前述した全部原価計算による損益計算書の営業利益と一致します。 直接960,000円と全部1,060,000円の営業利益の差は固定製造原価の扱いによる差です。 直接原価計算では固定製造原価を全額「固定費」として損益計算書上に計上しています。 一方、全部原価計算では固定製造原価の内、損益計算書の「売上原価」に計上されるのは販売した800個分だけです。200個分の固定製造原価は期末「製品」として貸借対照表に計上されます。 つまり全部原価計算の方が固定製造原価の一部を期末製品に逃がしている分だけ損益計算書上の費用が減額されています。 よって、全部原価計算だと期末製品に含まれだであろう製造固定費が直接原価計算と全部原価計算の営業利益の差となります。 全部原価計算であれば売上原価に計上されなかったはずのものを、直接原価計算では固定費として計上してしまっているので、この差を埋めるためには直接原価計算の営業利益に加算することとなります。
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