作業療法士は学校で習うことと臨床での必要とされる内容がかなり違います。学校での努力がリアルの成果に直結しません。日本の作業療法士は諸外国の様に高度な知的専門職(ホワイトカラー)ではありません。もうちょっと説明すると、例えばアメリカで作業療法士/理学療法士になるには最低でも修士号が必要ですが、2027年からは最低でも博士号が必要になります。つまり、作業療法士/理学療法士は(大学を卒業してさらに4年間大学院で学ぶ必要がある)超高度な専門職として位置づけられています。アメリカの理学療法士というブルーワーカーは作業療法士というホワイトカラーにちょっとコンプレックスを抱いたりします。さらに説明すると、発展途上国であっても養成している国では大卒↑が必須です。彼らはその国のエリートです。高度な専門職が専らマネージメントに携わり、助手(リハビリ助手/日本でいう介護福祉士)を監督して日々の業務を行っています。日本では「作業療法とは身体又は精神に障害のある者に対し手芸、工作その他の作業を行なわせる」と法律で規定されています。現場で汗を流して、というブルーカラーの仕事が法律で規定されています。いわゆるヘルパーさんの上司が作業療法士なんてところはほぼ存在しません。はっきり言えば「介護福祉士視線」は奪われた作業療法士の仕事です。諸外国なら作業療法士の職域を他職種が行っています。余暇活動とか生活援助という名の下に作業療法を介護職が日々行っています。代表例としては維持期になると(そのレベルは別にして)介護職や看護師が市販の自助具で対応したり生活リハビリをしています。新人OTが作業療法の準備をしていたらベテラン介護士より「遊んでいないでリハビリしてください」と怒られたりするのはちょくちょく聞きます。介護福祉士は介護の専門職であり作業療法の専門職ではないはずですが。作業療法士と理学療法士の間で明確な職差はないのは日本だけです。作業療法士が基本的動作能力の回復を図るなんてしていません。 とてもイイと思うので無断引用です。 過去回答では、 >plu********さん 2021/9/15 5:59 (一部抜粋、加筆) 現役の作業療法士です。確かにあなたの言う通り、『その人らしさを支える仕事』というのは作業療法の原点といえます。しかし、現実をお伝えすると実際の現場では『作業療法』は行われていないんですよ。理学療法士との区別がつかないような機能訓練がほとんどで、中にはリラクゼーションマッサージとの違いすら怪しいようなケースも結構あります。 絵画や陶芸といった作業を用いていたのは一昔前です。今の時代、病院ではほとんど行われていませんね。認知症でリハビリができない人に、時間潰しや思い出作りでやるくらいです。実際はそれも、他の医療職からは理解されないので肩身が狭いです。ただし、精神科では手芸はよく行われています。 ぶっちゃけると、学校で『作業療法』は学びません。学校で学ぶのは作業療法の概論ぐらいです。作業療法は在学中に数回ある実習で学ぶというのが今の現状です。 というのも、そもそも作業療法というもの自体が実際の臨床現場ではかなり曖昧なものなんですよ。少し専門的な話になりますが、『作業とは人が行う全ての動作や行動』を指します。要は作業療法って正解がないんですよ。実際に作業療法士として働いている人でも、作業療法とは何なのかが上手く説明できない人も多いです。 実際の臨床現場では、本当に働く施設によって別職種か?って思うくらい業務内容が変わってきます。整形疾患が多い病院なら、手の骨折のリハビリをします。腕や指のマッサージ、物理療法、ストレッチンプ課題などを提供したり、自宅へ退院する人の自宅を見に行って手すりの位置や段差の有無などを確認したりする住環境評価というものも施設によってはあったりします。あるいは機能訓練だけでなく、急性期医療ではトイレ動作や入浴動作、更衣動作などの応用動作練習を行うこともあります。 デイケアやデイサービスの作業療法士は介入時間も限られておりひたすらマッサージが多い。ちょっとだけ歩かせたり、運動させたりはある。 訪問リハビリは自宅にリハビリをしにいく。症状固定の人が対象のためマッサージやストレッチ、歩行がほとんど。中にはマッサージ屋さん、しゃべり相手になってほしいだけって思われてる場合もある。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10249377745?__ysp=5L2c5qWt55mC5rOV 教育内容に関しては >ID非公開さん 2022/12/11 23:12 作業療法士も理学療法士とほとんど同じことを学びます。何故なら大学3年までかなりの授業が共同授業です。(大学四年の時は卒論と国試対策が学生を追い込みます)違いは理学療法士は整形外科学を全身学びますが 作業療法士は整形外科学は上肢のみです。理学療法士も作業療法士も脳血管疾患はほとんど同じだけ学びます。高次脳機能はこの脳血管疾患の一部ですが、高次脳機能は作業療法士の方が深く学びます。運動学は理学療法士の方が深く勉強します。精神疾患は理学療法士はほとんど勉強しませんが、作業療法士は精神科医師の次くらい勉強します。ちなみに認知症は精神疾患であり、認知症がある患者さんは担当できないという理学療法士がほとんどです。 だそうです。でもこれだったら理学療法士免許は作業療法士免許の上位互換になり精神系で活躍する作業療法士しか不要っていうことですよね?そんなことはないはずですから、という学校もあると言うことで参考程度に。 私が記載するとキツイ文章になりがちなので、ユーモアとウィットに富んだ過去回答を転記します。素晴らしい文章をありがとうございます。 >q_qさん2020/9/5 7:46 ちはっす。さわやかな朝だね。気分がいいからちょと思いつくまま書いてみるよ。基本的に理学療法士は体全体の機能回復全般だよね。色んなケガや病気のリハビリだよね。 おっちゃんの病院で理学療法士がやっている仕事と言えば、がんリハ/整形外科/呼吸器疾患/外科/小児/心臓リハ/廃用症候群/リンパ浮腫/ウロギネ/糖尿病運動療法指導と、精神以外は何でもやってる。 理学療法士は頭から足の先まで全部習って卒業してくるから。もちろん高次脳も習ってくる。対して作業療法士はほぼ頭の中と手しか習ってこない。だから上肢の訓練と作業療法つって座って作業くらいしかできない。(私の経験ではディサービスで同僚の作業療法士が作業療法の準備をしていれば、介護福祉士から「遊んでいないで仕事して下さい」って怒られた。これ実話です。) リハビリ職ってくくりだけど松葉杖指導すらわからない。あとは一応、発達障害は作業療法士がやるとこが多い。あれは一応小児精神分野だから。ただ動作分析は明らかに理学療法士の方がまともに分析できる。作業療法士はできることの範囲が狭すぎて使いづらいのよ。クリニックで理学療法士募集してても作業療法士募集してるところなんてまずないでしょ?そういうことなの。手しかできない作業療法士なんて使えない。 急性期だとそれでも使いどころはあるけど、回復期や在宅だと理学療法士と全く同じことやってるし。手しか見れない作業療法士が在宅でADL?無理でしょう。どうやって歩行見るの?逆にメリットもある。作業療法士が担当するのは狭い範囲だから知識狭くいいから楽。座らせて何かやらせときゃ仕事してる風に見えるから楽。という見方もできる。ま、好みやね。 という意見も過去にはある。真偽はご自身で確かめて下さい。 と回答したら、 >完全に理学療法士と作業療法士という役割、定義を履き違えていますね。私はPTが歩行、OTが手と分けて考える時代は古いと思いますよ。大学や専門学校でもそんな考え教わりませんでした。実際海外ではOTの方が優遇されますし、将来性を考えるとPTの方がロボット等に乗っ取られ必要性の低い職種だと思いますよ。10年後に残る職業はどっちかというとOTです。私は患者の生活に必要であれば歩行もしますし、高次脳もみます。精神疾患があればそこも評価します。むしろPTは歩く、立つ以外何ができますか?高次脳を意識して介入してる人、そんなにいますか?考えが古いです。 と返信がつきましたが、法律の規定は変わっていません。厚生労働省は「身体よりのリハビリに偏重しているのが問題」「効果の無いリハビリは医療じゃない」from 理学療法士協会発行の雑誌。という通達を出しています。
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