編集の仕事なんて、専門学校で二年学んでできるようになるものじゃありませんよ。 必要な知識や方法が決まっていて、勉強や訓練をしたら誰でもできるようになるような仕事なら別ですが、編集の仕事は会社ごとに違い、多岐にわたり、必要な知識の範囲は無限大で、こうすれば成功するなどの方法も無く、常に自分で考えて常に臨機応変に、判断して行動しなければなりません。 そういう仕事で重要になるのは、小手先の知識じゃなくて、「地頭の良さ」「要領の良さ」「コミュニケーション能力の高さ」「行動力や判断力」などです。 これらは、面接や入社試験では、なかなかわかりませんが、唯一、入社時にはっきりわかるものがあります。それが「難関大学に合格・卒業できた」という実績です。 難関大に合格するには、早くから目標設定する計画性の高さや、目標に向かってコツコツ努力できる力、勉強すれば難関大に合格できる知能の高さ、などなどが必要です。 また、たいてい難関大に入学できる子は、家庭にも恵まれているので、精神が安定している確率も高いです。例外的に家庭に恵まれない中で努力した人もいるでしょうが、それはそれで家庭に恵まれた子より努力や才能の度合いが上ということになるので、やはり有望株には違いありません。 また難関大入学ができる人は少なく、それ自体がその人が同学年の学生の中で、相対的に上位にあり、優秀なことの証明にもなります。 難関大の履歴は、それらが揃っている証になるので、有利になります。 研究職や専門職以外の就職では、相手の実力を簡単に見抜くことが難しいです。買い物に行って、中身がわからない似たような商品をずらりと並べられて選べと言われているようなものです。 その場合、難関大の学歴は、「綺麗で魅力的な商品ラベル・パッケージ」に該当します。 中身も本当に魅力的なのか、自分が欲しているものなのか、買ってみないとわかりません。ひょっとしたら、見掛け倒しで中身は全然ダメかもしれません。 それでも、「汚く汚れていて、ダサいラベル・パッケージ」の商品は、わざわざ手に取らないですよね。同じ値段なら。 どうせ中身がわからないなら、パッケージだけでも綺麗な方を取るでしょう。そして実際に、綺麗なパッケージの方が中身も良いことがほとんどなので、なおさらです。 学歴ってそういうもんです。
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出版業界に限った話ではありません。 専門学校は「やり方」を教わるところです。それで2年間学ぶと「言われた通りにやる力」「決められた通りにやる力」が身に付きます。ところが、時代が変わって「やり方」が変わると、専門学校で教わったことが通用しなくなります。 大学は学問を通して「考える力」を鍛えるところです。有名大学卒ほど「思考力、洞察力、問題解決能力が優れている」と評価され、仕事では「決まってないことを考えて決めていく仕事」に就くことができます。「考える力」 は時代を問わず有効で、新しい時代を切り開いていくことができます。 それで、有名大卒が考えて新しい時代を切り開き、やるべきことを決め、そこで決まったことを専門卒、高卒、下請け企業等がやることになる次第。
専門学校はお金を出せばだれでも入れる学校だからです。 大学は学力がないと入れません。もちろん大学にもランクがありますが、出版社が採用するような人は大学に入るために必死に勉強をしてきた優秀な人材ばかりです。頭がよくないと編集者は務まりませんので。 専門学校卒の編集者もいますが、私が知る限りは弱小出版社にしかおらず、しかも契約社員止まりです。簡単に切られその後は同じ業界に入り込むのはかなり難しいようです。採用条件に4大卒としているところがほとんどですから。 そもそも契約社員では社内での扱いも下っ端扱いで、雑用かそれに近いような仕事しか与えられず、実務経験と言うほどの実績は築くことはできないでしょう。
専門学校は無試験で入れる場所のため、やる気のない学生やモラトリアム学生も多数集まるからです。 つまり「やる気のない生徒のやる気を出させるところからスタート」であり、授業レベルは必然的に低くなります。やる気のある学生さんはそれに引っ張られてレベルが下がるか、場の空気に耐えられなくて辞めるかです。 一方、大学生というのは「大学入試でめちゃくちゃ頑張った根性ある人材」ですから、その時点で優秀さがかなり担保されています。さらに大学在学中に幅広い分野の知識を身につけ、出版業界に進んだ先輩のOB訪問をするなどして周到に試験対策していますから強いのです。 ご参考になれば。
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