試用期間中に仕事の能力が低いからという理由で解雇したら、不当解雇になるんですか？

Question

試用期間中に仕事の能力が低いからという理由で解雇したら、不当解雇になるんですか？

Answer 1

弁護士です。

能力が低い、の程度によりますが不当解雇になる可能性が高いです。

そもそも入社直後から能力が高い方が珍しいわけで、
本採用しても全く能力の伸びに期待できないくらいでないと解雇はできないと考えられます。

Answer 2

仕事の能力が低い、というのをどう判断されたのかが
ポイントです。
一緒に入社した数名の中で最下位の能力である、
という相対評価ならば不当解雇と判断される可能性が高いです。
能力不足の社員に対して試用期間延長して教育をする、といった
解雇回避努力が会社に求められます。

一方、キャリア採用等での中途採用者の場合では、
その賃金に見合う能力を期待されており、
その地位に要求された業務履行ができるか否かが、
能力不足の判断の基準となって、解雇回避努力を履行せずとも
解雇相当であると判断されることがあります。

Answer 3

内容次第です。

客観的に見て、能力不足であると評価できる場合には、不当解雇にはなりません。
でも、そういうことが判断不能なのに能力不足だとして解雇すれば、不当解雇です。

ちゃんとした指導や教育がないなど、能力不足であるとは言えない理由で結果が出ていないってのとかは能力不足に当たりません。
あと試用期間中でも解雇予告手当は入社2週間以上の人には必要になるのでそちらも注意したほうがいいですよ。

Answer 4

それだけの理由では不当解雇（労働契約法16条）に該当する可能性があります。
「能力が低い」は主観的な理由と思われ、客観的かつ合理的な理由がなければ無効という16条の規定を満たせないからです。
配置転換、指導を尽くしても向上が見られない、かつ業務に支障が出るという段階になれば解雇は有効となりますね。
ただ退職勧奨はできます、労働者が応じる義務はありませんがここから始めるべきでしょう。