というよりも、私の個人的経験からしても、大手企業の経営者や幹部というのは、普通の人の想像以上に奇人変人、よく言えば哲学的な人が多いのです。 まず普通、平凡の人は会社、企業の幹部や経営者にはなれないわけです。 電通では、たとえば 「鬼十則」 というのがあり、全部は書きませんが 「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。」 「摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。」 読売新聞の渡辺恒雄などは、東大文学部哲学科卒の、元・日本共産党ですが、だからこそ労働組合の争議、ストライキに強かったのです。 労働組合といえば、当然、左翼、新左翼、ヘーゲルの弁証法を根拠にしたマルクス・レーニン主義、毛沢東主義などにインスパイアされた主張をしてくるわけです。 現代でもコンビニや、アマゾンやウーバーイーツの配達員が、待遇改善を求める労働運動、抗議活動を始めていますが、そういう場合に中心になるのは、もちろん階級闘争などの理論に強い人間であり、それに反論する会社の社員も、理論に強い人間でないと太刀打ちできないのです。 宮崎駿のスタジオジブリなども、もともとは東映動画の労働組合活動が元になった会社であり、その中心になったのは哲学に詳しい高畑勲であり、そこに博報堂や、徳間書店、日本テレビなどがのっかって、ああいう風になったのです。 角川書店、カドカワの社長なども相当に思想的な人間で、結局は逮捕され、さらには弟までも逮捕されましたが、そういう感じなのです。 自民党は、選挙で旧・統一教会に支援されていましたが、自民党を応援しているのは、宗教系や、右翼の団体が多いわけで、大手企業でもそういう会社は決して少なくなく、読売新聞や、産経新聞などもそうなわけです。鬼十則の電通などもそうです。 駒沢大学は、東急が支援してできたとか、成蹊大学は三菱が支援してできたとか、そもそも大手企業が作った哲学系の大学も多いわけです。創価大学は当然、創価学会です。 ダスキンは、私もバイトしたことがありますが、仏教系、立正佼成会系の企業であり、ミスタードーナツもそうです。 安いコーヒーで有名なスジャータも仏教系の企業なのです。 また逆に労働組合に経営を支配されるようになった、いわゆる組合の強い大手企業もあり、フジテレビや日産などもそうですし、生協などは日本共産党系の企業なのです。 むしろ、無思想、無宗教というような大手企業の方が少ないと言えるかもしれません。トヨタなどもかなり宗教的な部分があるのです。 むしろ、最初から単なる建前などではなく、宗教的、哲学的な目的で経営されている大手企業というのも多いのです。 旧・統一教会に限らず、多くの宗教団体が運営を続けられるのは、宗教団体を経済的に支援する大手企業があるからなのです。 なぜ宗教的、哲学的な企業が多いかというと、そういう企業の方が左翼の指導する労働組合の活動に対して強かったからなのです。 宗教的、哲学的な幹部社員の方が、左翼の煽動する労働組合の主張に対してブレない、迷わなかったのです。 そういう哲学的な幹部社員の方が経営者の頼りになったのです。 無思想の平凡な社員は、労働組合の煽動を簡単に信じてしまったり、逆に経営者に懐柔されたりして、どっちつかずの日和見になり、結局信頼されなくなることが多かったのです。 労働組合を敵視する大手企業が重視するのは社員の思想であり、また逆に労働組合が強い大手企業にとって、重要なのはやはり左翼思想なのです。 新聞社やテレビ局でいえば、朝日新聞やテレビ朝日などはもちろん左寄りです。 どっちつかずの無思想の社員、学生というのは、経営者からも、労働組合からも、どっちからも信頼できない社員ということになるのです。 これはアメリカを中心とする外資企業でももちろんそうです。アメリカにもユニオンが強い会社、弱い会社があり、自動車会社などはユニオンが強いのです。 一方でユニオンが弱いアマゾンや、ツイッターのようなSNSの会社などでは、社員が簡単に大量解雇されるのです。
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