難易度を示す適切な基準はありません。 しかし、団体・職種・年度などにより差はあるものの、筆記合格はさほど難しくないと認識しています。 私の周囲には、高校入学後2年間は部活に明け暮れてきた生徒が多いです。 しかし、2年生末で河合塾5教科7科目で偏差値45・47・48あたりでも、適切な対策をしっかり半年程度行えば、県庁・政令市も含めて筆記は殆ど落ちません(地域・団体・年度などでの差はあるかもしれませんが)。 …もちろん、手を抜いた生徒・時間は掛けたが意味のある対策をしなかった生徒は、2年生の中ごろから「対策らしきこと」をしていても落ちます。 筆記難易度が高いとされる高卒公務員の事務系職種について、「かなりの進学校の成績上位者でなければ見込みなし」との旨の意見もあります。 しかし、ある公務員専門学校からの筆記合格者の出身高校偏差値を見ても、平均が51.16、中央値52、最低値38、最高値67(「みんなの高校情報」で確認できる学校のみ:学科で偏差値が異なる学校は高い方を採用)です。 高校偏差値から難易度を測ることは妥当でありませんが、少なくとも「かなりの進学校」なんて実態はありません。 一次試験日程の重複等を考慮して分析すると、高卒公務員の事務系職種でも約50%の生徒が「どこかしらに筆記合格」しています。 …他の専門学校は、比較的合格しやすい自衛官候補生等を除いた場合でも「90%以上の生徒が何らかの筆記に1つは合格」との情報を出しているくらいです。 ただ、前者の専門学校について、面接も突破して最終合格を勝ち取ったのは、筆記合格者の30%(全生徒の15%)程度ですし、自衛官候補生を含めても「何の公務員にもなれなかった生徒」は、全体の半数にも及びます。 専門学校によっては、70%等の生徒が「何の公務員にもなれない」旨の情報があったりします。 高校卒業後に1年半前後対策をしても、50~70%の生徒が「どこにも合格しない」と考えますと、高卒公務員の最終合格は難しいと考えるのが妥当でしょう。 しかし、その難しさは筆記というよりは、面接も含めた総合的な難易度として捉えるべきだと考えます。 それは、学力が一定の水準に到達していて、人物も評価が高い人…ということですから、仮に事務系職種で合格したならば、偏差値60程度の大学に合格したのと同等の貴重さがあると感じます。
< 質問に関する求人 >
求人の検索結果を見る
< 質問に関する求人 >
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
求人の検索結果を見る