在来線の運転士の養成課程では >普通・快速列車、特急列車、貨物列車 のような”列車種別”は関係ありません。 ”列車種別”ではなく動力車の種類、つまり電気かディーゼルか、はたまた蒸気機関車の技能伝承か、という動力の違いで免許の種類も分れるのです。 「電気車」つまり電車や電気機関車の運転士には「甲種電気車操縦者免許」が要ります。 「内燃車」つまり気動車(ディーゼルカー)やディーゼル機関車の運転士には「甲種内燃車操縦者免許」が要ります。 そしてJR運転士の場合だと、旅客鉄道会社6社(JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州)の社員の中から適宜募集をかけ、各社が運営している社員研修センターの中にある「動力車操縦者養成所」の入所試験に臨むことが運転士への第一歩となります。 このような事情は私鉄や市営地下鉄等も同じです。 しかし中小私鉄では操縦者養成所を持っていない会社もあり、JRまたは系列の大手私鉄の研修センターに入所して、他社の社員と共に研修を受けています。 貨物列車を運転している私鉄にはごく僅かで、貨物列車の運転士の殆どはJR貨物の社員研修センターで養成されますが、私鉄でも僅かながら自社で貨物列車運転士も養成しています。 なお、動力車の種類は3種類ですが、実は「電気車」であっても、 直流電車・交流電車・交直両用電車、直流電気機関車、交流電気機関車・交直両用電気機関車 の6種類に分かれています。 ですからそれぞれの種類ごとの課程を修了しなければなりません。 あるいは新幹線は甲種電気車ではなく新幹線電気車という免許で、在来線の免許とは、また別です。 つまり新幹線は信号が運転台に出るなどとシステムが在来線とは大きく違ったものだからです。 なお、JR東海を除くと、新幹線運転士は在来線運転士を対象に募集をかけるのが一般的です。 ですから新幹線運転士は、在来線(甲種動力車)と新幹線電気車との2種類の免許を持っている人が多いのです。 なんでこうなるか、理由はいくつかありますが説明しやすいのはブレーキ扱いの技能です。 鉄道車両の操縦技能を習熟する中でブレーキ操作は難題の一つです。 しかし新幹線は駅に停まる機会が少ないのでブレーキ技能の習熟には不利です。 そこで在来線で培った技能が活かせる人の方が養成しやすい、というのも在来線運転士→新幹線運転士 というコースが多い理由の一つです。 長文失礼致しました。(元在来線運転士)
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