夫がヨーロッパに3年ほど赴任することになりました。今後の自分のキャリアに悩んでおりアドバイスいただきたいです。

Question

夫がヨーロッパに3年ほど赴任することになりました。今後の自分のキャリアに悩んでおりアドバイスいただきたいです。当方現在子なし20代で、夫に帯同する前提で、以下2通りのプランを候補として検討しています。

(1)現在当方が勤めている会社を休業し、
夫赴任先でMBAもしくは大学院に行く
(2)夫赴任先の会社に雇用してもらう
(その場合には現地の空きポジションを探し面接等のプロセスを踏む必要あり)

(1)についてですが、現在私が正社員として働いている会社は、両立支援制度が充実しており、今後子育てをすることを考えると、手放すのは惜しいです。ただ、私自身まだ入社して5年も経っていないことに加え、長期の休業+子持ちだと、昇進やキャリアアップの道は険しくなることも懸念しています。

(2)については、もともといつか夫が働いている会社で働いてみたいという気持ちはあり、今後のキャリア構築の上ではアドバンテージになると考えています。ただ、私自身英語を使って仕事をしたことがない(留学経験はあり、アカデミックは問題ないのですが…)ため不安もありますし、出産が後倒しになること、そして子育てとの両立が難しくなる可能性もあると考えています。

色んな可能性、そしてリスクを考えると、なかなか自分の中で判断がつけられず、客観的にアドバイスいただけますと幸いです。

Answer 1

基本的には（1）で、でももう少しフレキシブルに考えてもいいのではないかなぁと拝見しました。私自身、同じくキャリアを気にしながら欧州に帯同した経験があるので、その話も後述しますね。

フレキシブルとは、必ずしも今の会社でまた働くことを前提としなくてもいいと思うのです。新卒からの育成に対する恩や休業取得の後ろめたさはあるとは思いますが、第三者から見て、長期の休業＋子持ちで昇進やキャリアアップの道が険しくなるような会社が「惜しい」とは正直思えません。現在まだ20代とのことで数年後に転職されるとしてもそこまでの実績は求められませんし、休業の理由も明確で休業中遊んでいるわけでもなく、さらに学位取得で強みも増すので、より良い企業を目指すことは十分可能でしょう。昨今オンライン面談が定着していますので、海外にいながらでも転職活動は完結できます。

もっと言えば、大学院に行かずに妊娠出産されたっていいと思うのですよ。もちろんタイミングが合えば、ですけれど、お子さんを希望されているようですので、帯同と産休育休を重ねることができればキャリアを積む上で最も時間のロスが少なく効率が良いです。帯同かつ出産が理由であれば、学業や仕事など特にしていなかったとしても単なるブランクと捉えられることはないと思います。

ここで私自身の話を少し。私は院卒で就職後10年ほど経ったところで夫の海外勤務が決まり、帯同のため退職しました。休職も可能な環境だったので辞めるなんてもったいないと周囲から随分言われましたが、世の中仕事なんていくらでもありますし、実は同じように休職で昇進が難しくなりそうな会社だったのであまり未練もなく辞めました。当時未就学児がおり、現地で働くことは考えにくかったため、現地語の語学学校に通ったぐらいで特に何もせず2年間のんびり過ごしておりました。で、帰国前にオンラインで就活して内定を得た再就職先は、前社より規模も知名度も高く待遇も良く、今30代後半で年収1000万円以上頂いています。現地でただ子供と遊んでたって別に問題はなかったという例です。

ブランクを作ってはいけないと焦るお気持ちはよく分かります、でもリスクを恐れすぎる必要もないです。仕事に真剣に向き合う姿勢があれば道はひらけます。ご自身の希望が真に叶い、心地良い生き方を選ばれますよう、陰ながらお祈りしています。

Answer 2

あなたとあなたのご主人にとって何が大事なのか、何を最優先するのか考える段階に来ています。
あなたは状況ありきで「どういうプランがあるだろうか」と悩んでおられますが、一旦視点を変えて目標から逆算してどうすれば良いのか考えていただきたいのです。

○MBAや大学院
逆算して考える場合に、あなたの人生の目標に対してその学び(MBAや院)は必要なものですか？あるいは興味関心や知的欲求を満たせるからやりたいとお考えですか？
それらではなくて、「使えるかもしれないから取り敢えず」だったら、だいぶ慎重にリスクと天秤にかけていただきたいです。後述しますがお子さんの問題もありますから。

○ご主人の会社に就職
以下の問題があり難しい印象です
・帯同家族ビザで就労が可能か
・会社として帯同家族の就労が可能か
・会社として夫婦で同じ場所で働くことが可能か(友人はご主人の会社の子会社では採用されていたが、同じところでは不可だった)
・税金面は大丈夫か(所得税が累進課税制度だと、夫婦で働いた場合に税率が大幅UPしてあなたが働いた分がほとんど税金に消えた、みたいな可能性もなきしもあらずです。また、税金面でややこしくなるので帯同家族のを就労を認めないケースもあります)
・そもそも求人しているのか
・ご主人の会社の業種や支店の状況によるが、駐在から切り替えた方以外の現地職員の場合は通訳兼秘書としての採用が多いと考えられるが、それ以外もあるのか。また、それらをあなたは出来るのか
・3年弱しか働けないのがわかっていて雇ってもらえるのか
私も現実的ではないと思います。

○お子さんの問題
ここが一番厄介な問題です。
あなたはまだお若いからピンときていないでしょうが、欲しいと思ってすぐ授かれるとは限りません。不妊症だったら治療は少しでも若いうちに始めないとなりません。また、私みたいに1か国目の帯同明けに20代なのに卵巣の病気で卵巣子宮が全摘になるリスクもあります。
あなたはお子さんが欲しいですか？ご主人はいかがですか？ご夫婦でこの辺の話のはされていますか？ここの擦り合わせはこれからのあなたのキャリアプランに必ず影響があるので、必ずなさってください。
他方、人は30を過ぎたあたりから自身の孤独について考えるようになります。将来、相手に先立たれたら自分の骨は誰が拾うのかなとか、夫婦で会話が途切れる回数が増えたときとか。今はどちらでもよくても、気持ちが変わってくる人大勢います。特にご主人の方が挙児希望が強いと、後々の離婚や不倫の原因になりかねないです。

○一旦年表を作ってみては？
Excelを使って今から老後までの年表を作るのです。これはFPの手法で本来は出費や収入の予測を盛り込んで作るんですが、それは一旦無しでも構わないので、縦軸でも横軸でも2022年・私○歳・夫○歳・子ども○歳(仮)と書きます。反対の軸には家族のイベント(親を含む)や夫婦それぞれのイベント、子どものイベント(学年や入学/卒業)を項目にして書き込みます。その表はコピーして別タブに貼り、何パターンか人生をシミュレーションしてみるのです。人生の目標から逆算して考えるのにも活用できます。

Answer 3

貴方のビザでできる範囲のことをすれば良いでしょう。

Answer 4

ビザの問題と現地採用になるので2は簡単ではありません。
1に関しても同様でEU圏内の学生とは学費が違い、現地の大学院となると学業に忙殺され議論討論が主軸となる環境で心身共に負担が大きくて結構過酷です。
その間にご主人とのすれ違いが懸念されます。
1も2も正直なところ現実味がないものです独身であればチャレンジしても良いかなくらいのものです。キャリアを考えるのであれば帯同しない方が良いですし、後々子を持つことを考えるのであれば逆に良い機会なんだと思います。
子を持つって結局はタイミングですからね。
それも縁なのかもしれません。