事故等の現場でははねられたりした人がいた場合は基本的にはあまり動かさない方がいいとされていますよね

Question

事故等の現場でははねられたりした人がいた場合は基本的にはあまり動かさない方がいいとされていますよねもしもの話で背骨が折れ、奇跡的に神経へのダメージは無いが少しでも動かすと損傷する
という状況になってる場合救急隊員の方々はどのようにして搬送するのでしょうか？

ガッチリ固定しようにも固定するまでに動かすので損傷しそうですよね
単純に興味が湧きました。
詳しい方教えてください

Answer 1

現役の消防官で、救急隊員の資格を持っています。

交通事故で跳ね飛ばされたとか、高いところから転落したなどのケガを「高エネルギー外傷」といいます。これは、脊椎や内臓、頭部の重い外傷が疑われる事故です。
こういった場合、知識や装備のない人間が負傷者を動かすと、負傷者の人生を終わらせることになります。

倒れている負傷者を仰向けにしたり、バックボードというオレンジ色の硬い担架に乗せる場合は、徒手の場合は、３名以上の隊員で、負傷者の身体が捻れない（脊椎への負担をできる限り軽減する）ようにするため、身体を１本の丸太のように転がす（回転させる）ようにして担架に乗せます。
これを「ログロール（丸太転がしの意味）」といいます。
この場合、特に頭部を担当したものは、背中のねじれだけでなく、首の捻れに注意しなければなりません。

このようなやり方は、十分な訓練、研修を受けた者でなければ危険です。素人がやっては行けません。
どうしても動かさないと行けない場合は、最低限度の範囲にします。

Answer 2

「奇跡的に～。。」はさておき、搬送作業による危険が疑われる場合には医師の現場出動が要請されることになってるはずです。
ドクターカーの必要性がよく言われるのも、こういう背景があるからだと思います。