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美大卒漫画制作案件経験者です。 （本業はあくまでデザイナーであり、専業漫画家ではありませんのであしからず） 一般的に、「美大に入ると漫画家デビューに有利になる」と言われていることの正体は、「美大に入ること」そのものにあるのではなく、「美大に入るために積む厳しい作画訓練に、漫画家として通用する画力を養成する要素が極めて大いにある」ところにあります。 東京造形大学を含む、いわゆる東京五美大に合格するためには、最低でも丸一年間は美大予備校にてデッサンや色彩構成の訓練を集中的に積む必要があります。そして、予備校でそうした訓練を積むことで、漫画を描くのに必要な「立体的に物（キャラや背景）を描く力」「正確な空間（パース含む）を描く力」「センスのある色彩感覚、色彩による造形感覚」を急速に養うことができ、結果として、漫画家デビューに有利となる能力を獲得する近道になるというわけです。 もちろん、美大予備校で訓練を積んだ後に晴れて美大に入学し、大学内で更に4年間造形行為を続けることでも漫画家デビューに有利となる能力は徹底的に磨いていくことが可能ですので、「美大予備校で死ぬほどデッサン描いて画力が鬼レベルに上がったからもう美大に行かなくていいや」とは思わない方が賢明です。（美大予備校で死ぬほど訓練したが志望校があの最難関たる藝大だったためについぞ受からず、結果として美大に進学せず、美大予備校時代の作品のみでポートフォリオを組み、ゲーム会社のデザイナーやアニメ背景美術会社の背景マンとして採用されたりするケースもあるのですが、あくまで例外です） ＞美大受験のために身につける画力と漫画を描くために身につける画力は違うと思うので、美大予備校に通う時間があるなら漫画を描く練習をしようと思ったのですが、どうなんでしょうか、、 結論から述べれば、これは誤りです。 サザエさんやスヌーピーのような平面的で記号化された漫画を描くならいざ知らず、ジャンプやマガジンで連載されている昨今の人気漫画のような漫画を描きたいのであれば、「立体的にキャラクターや背景を説得力を持って描く能力」「正確に空間を把握し描く能力」は必須です。これらの能力は、独学ではなかなか身に付きません。（そしてそれこそが「漫画家になるのは才能が必要」と思われる所以の一つでもあります。もちろん現実はそんなことはなく、「才能」と一般の人が思っている立体的作画能力や空間把握能力は正しい訓練を積めば誰でも身に付けることができるものです。） これらの能力は、予備校で徹底的に訓練を積むことで、普通の高校生でも1～2年あれば高度なレベルで身に付けることが可能です。 漫画を描くのは、それからでもまったく遅くないばかりか、むしろそれからの方が有利です。極論すれば漫画専門学校に行ってですらデッサンの授業から逃れられないのはそのためでもあります。 上記までは、「美大に入るために行う厳しい訓練が漫画家デビューの大きな助けになる」という趣旨で語ってきましたが、ドストレートに「漫画家養成に特化した美大に入る」ことでも漫画家として早くデビューしていくことが可能です。 具体的には、京都精華大学マンガ学部に入ることで、手厚く漫画家デビューサポートを受けることが可能ですので、「最速で漫画家デビューしたい」ならば選択肢の一つとして充分にアリでしょう。（ただ、京都精華大学自体は決して美大としてのレベルは高くないので、漫画家以外のグラフィック系職業（デザイナーなど）を目指すと途端に厳しくなってきますが） 大体以上の感じです。 将来の漫画家を目指して頑張ってください。
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言っていることに矛盾を感じます。 高校生の時に、美大受験対策の代わりにマンガ練習したい、と言うことは学科も勉強しない、と言うことで、MARCHも受からなくなるかも？ということ、、、。 たしかに、美大（専攻はわからないが東京造形大）受験の場合、学科のみの受験方法も一般的では無いですが有るには有ります。 ただ、実技有りなら毎日4時間くらいは絵画予備校で受験対策が必要です。つまり学科は疎かになるし、マンガ練習も出来ない。 ただ、デッサン力は少なくとも素人よりは上手くなりますけどね。ギャグマンガ、アニメを描いたとしても作画崩壊はしなくて済むようになるんじゃないですか？
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