書道で草書など読み辛い字を書く書道家は殆どの方も楷書が上手なのでしょうか。

Question

書道で草書など読み辛い字を書く書道家は殆どの方も楷書が上手なのでしょうか。

Answer 1

行書や草書を書くには、線がグニャグニャでは見るに堪えない作品になります。
骨法のある線を書くには、様々な種類の楷書を臨書します。
ということで、書家と名乗る方ならば、必ず楷書の勉強はしておられます。

楷書に対して、お習字の基本というイメージが根強いです。
けれども書家が楷書の作品を書こうとすると、

行書の筆遣いに近い楷書
篆書の古風で素朴な味わいを持つ楷書
隷書に近い筆遣いをする北魏楷書

等々、大変幅の広い表現ができる書体なのです。

Answer 2

得手不得手はありますが、少なくとも書道家なら各体をこなせるはずです。
誤解のないように言っておきますが、まず楷書があって、それを崩して行書が出来、さらに行書を崩して草書が出来たのではありません。
隷書を書きやすく発展させたのが、草書、行書、楷書の三体で、三つの子供とも言えます。
ですから、草書や行書から始めてそればかりやっていても構わないのですが、楷書をやれと言うのは、悪達者にならないようにとの意味合いもあります。

Answer 3

現代の人間であれば誰だって最初は楷書を学びます。
楷書は行草の基本ですから、基本がわかっていない人に行草は書けるものではありません。

Answer 4

ある程度は上手です。
もちろん、多少の得手不得手はあります。

書道家を名乗る人で、
草書しかまともに書けない人を探すのは難しいかと思います。