まず、原則論からですが、中学の場合は中学校での実習、高校の場合は高校での実習です。 良くある話として・・・ 「どちらか1回で3週間やれば良いですよ」 という話があるんですが、これは90%の確率で正しいですが、実は正確ではないです。ただ、ザックリと理解するなら上記でも良いんですけどね。 どういう事かというと、原理原則は、取りたい免許の教職課程の内容をちゃんとやります。 中学なら中学、高校なら高校です。 これは実習に限らず、全ての科目で同様になります。 が、実際に考えて見ると、例えば「日本国憲法」という科目があるとします。 憲法第1条が、中学や高校で変って来るでしょうか? こういう、学校種に関係しない内容については、全免許で共通科目となっています。 また、「体育実技」の場合、"サッカー"は中学でも高校でもやる訳ですが、中学生用のサッカーと高校生用のサッカーは、ルールなどがちょっと難しくなるなどの違いはありますが、大して違いません。 このため、本来のルールは「体育実技(サッカー(中学))」と「体育実技(サッカー(高校))」という2科目を大学側は用意する必要があります。 が、大学は、これを共通科目として設定したい。と、文部科学省に申し出ることが出来ます。 そして、文部科学省がOKした場合に限り、共通科目として設定出来ます。 そうなると「体育実技(サッカー)」の単位を取っただけで、中高両方の単位が取れた事になります。 この考え方は全ての科目で有効になります。 このため、「生徒指導」を中高共通に設定する事も出来ます。 同様に、「教育実習」を中高共通に設定する事も出来ます。 共通科目に設定されていた場合、その単位を取れば、1度で両方が終わった事になる。という事になります。 言い方を変えれば、共通科目に設定されていない場合、その場合には、中高の免許を取りたければ、教育実習は合計で2回になる。という事です。 なので、どちらか1回の実習で終わる大学が大半ですが、あくまでもそれは結果論でそうなっているだけで、実際には2回の実習が必要な大学もありますし、絶対にどちらか1回だけで良いとは言い切れない訳です。 また、実習期間も"2週間"とか"3週間"と言うのは正確ではないです。 法令上は、高校の免許は"90時間"で、中学の免許は"180時間"となっているだけです。 1日10時間くらいずつ実習をやって行くと、高校の場合には2週間経った時には規定時間をオーバーしていますし、中学の場合も3週間で規定時間目前に迫って居ます。中学の場合はここからさらに土日などに部活なども追加されて、3週間で終わる事が多いので、高校なら2週間で中学なら3週間だと言われる事が多いですが、祝日があったりすると必ずしも"週間"ではなく2週間半になったりとか、そういう事は全然あり得ます。 なので、基本的には教員になりたい学校種で実習をしますが、共通科目になっている場合には、違う方で実習をする人も居ない訳ではないですし、共通科目になっていなければ両方で実習をやっている人居たりはしますよ。 長くなりましたがとりあえずはこの辺で。
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