精神保健福祉士と臨床心理士の違いを教えて下さい。 ①資格取得の困難さ ②具体的な仕事内容 ③年収 ④安定している…

Question

精神保健福祉士と臨床心理士の違いを教えて下さい。
①資格取得の困難さ
②具体的な仕事内容
③年収
④安定しているのは
その他、やりがいや辛い体験例などがありましたら教えて下さい。現在、精神保健福祉士を目指して勉強中、26歳、男性です。国立大学工学部を学卒で大手企業に就職し、研究開発職で3年働きましたが、精神医療の現場に興味を持ち、その現場で働くため昨日退社致しました。
医大の受験も考えましたが、もう歳も歳で金銭的にも時間的にも厳しく、親にも迷惑をかけられません。
臨床心理士は修士課程2年を卒業しないといけないと聞いておりますが、精神保健福祉士と臨床心理士ではやはり臨床心理士の方が安定しているのでしょうか？
福祉や医療業界は医師以外は非常に不安定(低年収)と聞いておりますが、年収なとが安定しており、医療で働ける職業がありましたら合わせて教えて下さい。よろしくお願いします。

Answer 1

福祉団体で障害児療育の仕事をしています。精神保健福祉士や臨床心理士など心理関係の専門職との連携もあるので、知っている範囲で回答させていただきます。

①資格取得の困難さ
断然、臨床心理士の方が大変です。
質問文にお書きのとおり、指定大学院を修了して尚且つ試験に合格しなければなりません。
また、学部が心理学または近接領域でない場合は大学院に入ることからまず大変になります（人気もあり倍率も高いです）。
精神保健福祉士は、福祉系以外の大卒であれば「一般養成施設」という1年11か月の通信課程に入学することができます。
実習もあるので決して楽ではありませんが、試験の合格率も約60％くらいなので真面目に勉強すれば充分合格できる可能性があります

②具体的な仕事内容
両者に共通する業務内容では精神科領域におけるカウンセリングです。
これは保険診療としても認められており、両者資格において数少ない「診療点数の取れる」医療行為です。
それ以外では、臨床心理士は学校現場におけるカウンセリング（いわゆる「スクールカウンセラー」です）を行ったり医療・福祉関係でカウンセリングを専門的に行います。
精神保健福祉士は施設や保健所等で精神病患者や精神障害者の福祉的支援に当たります。社会復帰を促したり、必要なケアが受けられるべく各機関と調整したりなどです。
ここら辺はちょっと私も大雑把にしか書けません、スミマセンm(_ _)m

③年収
様々なので十把一絡げにはいえません。
参考までに調べた求人情報では、某福祉施設の精神保健福祉士の初任給が18万ちょっとでした。
臨床心理士はちょっとわかりません。スミマセンm(_ _)m

④安定しているのは
今のところは精神保健福祉士です。
医療の精神科領域や、福祉の精神障害者支援の領域で職域が確保されているからです。
一方、臨床心理士…というか心理関係の専門職が日本ではまだしっかりと普及・浸透しているわけではなく、まだまだ「これから」の分野です。実際、資格を取って博士号まで持っていながら非常勤の仕事しかないという方はたくさんおられます。

医療・福祉関係の仕事に就くかどうかを収入ベースで考えることはあまりお勧めできません。
もちろん、それなりの収入が確保されていることはとても重要ですが、医療・福祉関係で現在働いている人は「キツい割に給料安いよー」と文句を垂れながら（笑）でも「命を守りたい」とか「人を支えたい」という熱意を持って仕事をしている人が多数です。
貴方には意志がおありでしょうから、「どのような手段で支援をしていきたいか」をよくお考えになって進路をお決めいただければと思います。

ご参考までに。