私もマンション管理士はお薦めしません。 マンション管理士の国家資格は、名称独占国家資格と言いまして、資格名称だけが国家資格です。 管理業務主任者は、ご存じの通り、分譲マンションの委託(受託)管理の契約を行う前の重要事項の説明、契約書への記名押印が独占業務となっています。 また、30組合に1名の割合で有資格者を設置しないといけませんので、必置義務のある国家資格でもあります。 宅地建物取引士は、売買・賃貸の契約の前の重説、契約書への記名押印が独占業務であり、また営業所毎に5名に1名の有資格者を設置しないと営業停止になる等、必置義務のある国家資格です。 ですので、職業・仕事を得るため、マンション管理業の管理会社でフロント営業をされるのでしたら、まずは宅建士と管理業務主任者の2つの国家資格の取得をお勧めします。 「〇〇の業務を行うのに〇〇の資格が必要=独占業務のある国家資格」 「法律上一定数の有資格者を社内に配置しないといけない=必置国家資格」 この2つが雇用を守ってくれます。 マンション管理士は、独占業務も必置資格のどちらでも無い。これがお薦めしない理由です。 50代でマンション管理業の業界へ。大丈夫です。 この業界は年齢層が高いです。それは分譲マンションの管理組合の理事長や理事は定年退職した年配者が多く、色々な職業経験がある人のほうが会話が弾むからです。また、年配者は年配の人が相手をしてくれると安心します。 マンション管理士の資格を取るのであれば、管理業務主任者を先に取れば5点免除の制度はありますので、それで受験すればよいです。 分譲マンションの管理を手掛ける企業は、宅建士も当然にように取ってほしいと奨励しています。それは、管理をしていると入居者から「もう要らないので売りたい」「転勤で不在になるので貸したい」という話が出てきます。 そこで、宅建士の資格が活きてきます。 マンション管理士を取るより先に、甲種・乙種防火設備士(スプリンクラーなど)、危険物乙四、電気工事士等を取るほうが、設備修繕会社の改修工事に立ち会った際にも少しは工事内容が分かりますし、また理事長との大規模修繕等の会話の中でも資格の知識が活きてきます。 年収は・・・宅建士+管理業務主任者として転職したばかりでしたら、大手系列の管理会社でも400万円くらいでしょう。地方での勤務であれば生活できますが、都心や都市部となると家族がいると年齢に対する年収としては厳しいですよね。 マンション管理士は、年収UPには繋がりません。 ですが、勤め先がしっかりした会社となるので、仕事、会社は安定します。 マンション管理業界は、今後正社員65歳まで雇用延長、再雇用70歳までの時代が来ますので、資格と経験値で働くことが出来る良い業界だと思います。
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マンション管理士には、独占業務がないので、本職にするのは、たいへんです。価値を理解して顧客になってくれる管理組合を探すだけで大仕事。
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マンション管理士は、趣味なら結構ですが転職前提ならお止め下さい。 白紙の状態(資格のみ)では転職も独立も絶望的です。そもそも絶滅危惧種の資格です(持論)。 管理業務主任者も中高年で業界初心者ではペーパードライバーになりかねませんので、それなりのお覚悟を。
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