並べている資格の難易度の差が激しいですね。 一番有名なのは公的試験である情報処理技術者試験です。この試験は下記のように難易度が別れています。 【入門】 ITパスポート 情報セキュリティマネジメント 【IT業界の新人向け】 基本情報技術者(通称FE) 応用情報技術者(通称AP) 【高度情報処理技術者という難関区分】 ITストラテジスト試験 プロジェクトマネージャ試験 システムアーキテクト試験 ITサービスマネージャ試験 ネットワークスペシャリスト試験 データベーススペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 システム監査技術者試験 情報処理安全確保支援士試験(SC) (→旧セキュリティスペシャリスト試験から名称変更された) 注意していただきたいなのは、高度情報処理技術者である9区分の試験制度です。高度情報の試験は「午前1・午前2・午後1・午後2」という4つの時間帯のテストすべてで合格点を取らなければなりません。そして、午前1の問題は、同じ日に開催される応用情報技術者試験の午前問題から抜粋して出題されるのです。したがって、応用情報技術者の午前試験に受かるぐらいの知識がないと高度情報にも合格できないようになっています。 応用情報は基本情報の試験範囲の8割ぐらいを含んでおり、基本情報はITパスポートの試験範囲をすべて含んでいます。つまり、応用情報に受かる人は基本情報もITパスポートにも受かる実力があると思われます。実際、多くの受験者は簡単なものから順番に受けていき、難関資格の合格を目指します。 ここまでの話は前提知識です。以下で質問に回答します。 公認会計士とのシナジーが大きいのは経営戦略の資格であるITストラテジストと、IT監査の資格であるシステム監査技術者です。どちらも、公認会計士としてコンサルティングをするにあたって、IT戦略・監査に口出しできる程度の知識を証明します。最近は4大会計事務所と関係があるコンサルティングファームがDX関連で案件を狙っています。ITストラテジストやシステム監査技術者の資格があれば、そういった案件にアサインされやすいと思われます。 データベーススペシャリストとオラクルマスターを挙げているのはデータ分析にご興味がお有りなんでしょうか。データベーススペシャリストはデータベース設計をするIT企業の中堅技術者が取る資格ですし、オラクルマスターはオラクル社のデータベース管理システムの扱い方に関する資格です。どちらもデータ分析とは関わりのない資格であり、技術者として現場で働かないなら不要なものです。例えるなら、都市計画をしたい人が大工の試験を受けるような感じです。 どちらかと言えば日本ディープラーニング協会E資格とか、統計検定のほうがデータ分析に適しています。 もう少しだけ技術者寄りの領域の資格がいいなら、クラウドを提供しているアマゾン・グーグル・マイクロソフトがそれぞれ実施している認定試験がおすすめです。以下の3つがあります。もちろん、それぞれのクラウドの入門資格も用意されており、入門資格の勉強をした上で専門分野の認定試験合格を目指すことになります。 ・AWS 認定 データアナリティクス ・GCP Professional Data Engineer ・Microsoft Certified: Azure Data Fundamentals
そうですね…、監査法人のITチームの方と名刺交換し名刺を見ると、 公認会計士と書かれている以外は ・システム監査技術者 ・公認情報システム監査人 の2つを書かれていることがよくありますね。 「システム監査技術者」は国家試験である一方、「公認情報システム監査人」は国際資格となっているため、国内に特化した企業には前者が、グローバル展開している企業には後者が知名度としてはあるように感じますし、シナジーがあると考えます。 それぞれの試験・資格について試験主催者は説明しているサイトがありますので、リンクを載せておきますね。 システム監査技術者 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/au.html 公認情報システム監査人 https://www.isaca.gr.jp/cisa/ なお、ご提示頂いている試験は、IT利用者の立場であったり、実際にITの開発・運用を担当しているIT技術者向けのものかなというイメージをもち、私が挙げた2つのものと比べると、それほどシナジーはないかと考えます。 以上、参考になれば幸いです。
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