賃貸の室内点検のための消防設備士の資格取得は中卒でも可能なのでしょうか？

Question

賃貸の室内点検のための消防設備士の資格取得は中卒でも可能なのでしょうか？また、1種、2種、特種とありますが、賃貸物件の室内点検ではどの種にあたるのでしょうか？

Answer 1

現役の消防官です。

まず、あなたが考えているのは、消防設備士ではなく、消防設備点検資格者ですね。

この資格は消防設備士と違って「点検だけできる資格」です。
消防設備士は、乙種が点検と整備（修繕）ができ、甲種は乙種の範囲に加えて工事ができるものです。
消防用設備を８つに区分してそれぞれ甲種と乙種があります。（甲種がないものもある）
この資格を取るには国家試験に合格しなければなりません。

消防設備点検資格者は、工事（新しく設備を取り付けること）や整備などの「設備を直接いじること」はしないので、消防設備士のような高度な知識は必要ありません。
なので、第１種（主に消火設備）、第２種（電気系の設備や避難器具など）、特種（特殊消防設備）に分けていて、消防設備士のように「資格を持っている類以外のものの点検整備はできない」ということがないんです。
さらに、試験を受けなくても、講習を受講して修了考査（試験）に受かればＯＫです。

ただし（ここがポイント）
消防設備点検資格者講習を受けるには、一定の資格がないといけません。
例えば、消防設備士、電気工事士、建築士、海技士、消防職員として消防用設備に関する事務に１年以上従事したなどです。

講習は、きちんと講義を聞いていれば、合格できます。
ただ、受講資格がなければどうしようもありません。
そういう資格なんですよ。