学生さんが初めに想像する乳児院って、赤ちゃんがたくさんいて、ふわふわキラキラしたところなんじゃないかなぁって思います。私自身、口も達者になってくる4歳〜の子どももいないし、親との関わりも多いわけじゃないし、保育所よりも気が楽なのかななんて思っていました。 でも実際に働いてみると全然違って、様々な理由で入所している子どもたちが一筋縄でいくはずもなく、先天性の病気や障害だったり、愛着形成がうまく行っておらず大人に頼れない子どもや、抱っこで泣きやめない、ミルクがうまく飲めない、目が合わない、他害あり自傷あり…様々な子どもがいました。統計にも出ていますけど、いわゆる「健常児」と言われる子どもは半分以下です。命を守る現場ですから、看護師も保育士も常に気を張っています。大変です、気を使います、ただでさえ自己コントロールが難しい0〜3歳なので当たり前です。入所理由も、多分知ったら気持ち悪くなるようなものもあると思います。 それでも働けているのは、やっぱりすごく可愛くて、この子たちが健やかに社会で過ごしていけるようになってほしいからです。三つ子の魂百までと言いますけれど、ここでの職員の関わりがこの子たちの未来に直接関わってくると思うと、気が引き締まりますし、心身の成長、例えば初めて立ったとか歩いたとかもそうですが、体の力を抜いて抱きついてくれるようになったとか、言葉で気持ちを伝えられるようになったとか、そういったものの成長を促せた時に、あぁこの仕事をやっていて良かったなと感じます。 そういった支援を行うためにも、もう働いてだいぶ経ちますが日々勉強ですし、子どもについて何度も会議をして、支援計画を立ててとやっています。 新任さんとして入るとまずは生活支援になると思いますし、子どもとの関わり方が難しいと悩むこともあると思います。うちの今年の新任さんももれなくお試し行動されています。指導のもとそれを乗り越えると、たくさん視野も広がり、支援の楽しさが見えてくると思います。 ただ、この『社会的養護を必要とする子どもたちの支援』が苦手というか、あまり色々考えながら仕事をしたくない人は向かないと思います。 一度実習に行ってみてはどうですか?
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