たとえば「おはようございます」と「こんにちは」は違いますが、それを言い分けている限り、それぞれ異なる運動イメージで発音しています。 無意識に発音している訳ではありません。 ただし本来の正常な運動イメージでは、各音は分離されておらず、もっと相互に融合しあっています。 「ごゆっくりおすごしくださいませ」は、「ご」をいい、次に「ゆ」をいい、というように各音が分離されている訳ではなくて、「ご」をいっている最中に「ゆ」をいう準備のために舌をあげて口蓋へ近づけるというような、融合(混合)した状態で進んでいきます。 これは調音結合といわれていることで、調音結合があって初めて発音はなめらかに進行します。 なめらかでない時は吃音が発生します。 だからあなたは各音を分離したイメージをもつのではなく、「ごゆっくりおすごしくださいませ」全体が融合しあったイメージをもつべきです。 とくに語頭の「ご」を意識しては駄目です。 それはすでに「ご」を分離させたイメージであって、それではなめらかに「ゆ」以降につながっていきません。 これは非常に微妙なことなのでわかりにくいですが、あなたがなめらかに発音する時は各音を分離させずに話しているはずです。 それを理解し、その運動イメージをより定着させる必要があると思います。 といってもそれではわかりにくいかも知れません。 「ごゆっくりおすごしくださいませ」全体が融合したイメージといってもピンと来ないのであれば、末尾の音を強く意識し、末尾に向かって進むというイメージをもつのがよいと思います。 たとえば、「り」や「せ」をより強く意識し、「ごゆっくりー」「おすごしくださいませー」という運動イメージをもつのです。 実際の場面では末尾を伸ばす必要はないのですが。 聴覚は各音を分離して知覚する性質がありますが、これにあまりに引きづられると発音運動の連続性が損なわれるということがひょっとするとあるかも知れません。 ひとりの場面では、相手にどう聞こえているかを考えませんから、聴覚の分析的な働きが弱くなるかも知れません。
ご質問への直接的なお応えとしては、「あります」です。たぶん、あなたはこの言葉をひとりでいるときには何も問題なく言えるていると思います。ところが、他の人に言うときには言いにくくなってしまうのでしょう。私の推測ですが、この言葉の中に言いにくいとあなたが思い込んでしまっている「音」があると思います。例えば、文節の頭の、「ご」「お」「く」のような音です。他の人に言うときに、これらの音を意識しすぎているのです。特に、出だしの「ご」とかです。普通、人が話をするとき、いちいち音を考えてはいません。いちいち音を意識して話していては話しにくくて仕方ありません。これは、音を考えなくても人は話せることを意味していますし、普通に話すためには、音を考えてはいけないということを意味しています。これを確認するために、ひとりのときにこの言葉を言ってみてください。人に聞かれる心配はないので安心感があり、音を意識する気持ちが薄れていることが分かりますし、問題なく話せるでしょう。以上のような事実を理解できますと、実際に人に言うときの言い方が分かってきます。つまり、人に言うときには、その瞬間、頭を真っ白にして何も考えないのです。音を発することへの意識を捨て去るのです。そうすれば、言葉は考えなくても出てきます。この成功体験を積み重ねることで話すことへの自信が付いて、あなたの心配も解消されていくと思います。
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