社員が中小企業診断士の資格を持つと？（乱文お許しください。）

Question

社員が中小企業診断士の資格を持つと？（乱文お許しください。）従業員1000人を超える某自動車ディーラーグループ（例：大阪トヨタなど）に勤めるに当たり将来のスキルアップ・昇進を望む上で、「中小企業診断士」という資格はその企業にとって「中小企業診断士」の有資格者の社員がいるということは、将来的に優遇やその個人の能力に見合ったポストが用意されることはあり得るのでしょうか？
「企業内診断士」という風な意味合いです。

当方は、営業職からスタートし人事などの経験も積み、将来的に当グループ会社の経営のサポートをしていきたいと望んでおります。また、中小企業診断士の他に、経営陣側にとって資格として持っていてくれると助かる・期待できる資格といったものは何がありますか？

自動車ディーラーに勤めるということを前提に回答して頂ければ幸いです。

Answer 1

＞将来的に優遇やその個人の能力に見合ったポストが用意されることはあり得るのでしょうか？
この「用意」という言葉には違和感がありますが、チャンスは多くなると思います。

営業、人事と経験を積んできて、将来は経営者を補佐する仕事に従事したいというキャリアパスを考えていることがよく伝わってきました。中小企業診断士はよい資格だと思います。今後の仕事のイメージを具体的にすると、必要な知識、人脈、資格などがみえてくるはずです。

診断士はどちらかというと、企業全体を俯瞰した分析、施策提案をするのが特徴です。特に、人事、労務管理、営業、マーケティング、財務、法務などの社内外の専門家とちゃんと会話ができ、自社の戦略につなげることができる人というイメージでしょうか。

方向としては２つあります。
１ 社内外の専門家のネットワークのハブになるとういう方向（人脈形成だけでなく、コーディネートができるという部分が強みになるはず）
２ 中小企業診断士がカバーする専門科目の中に、１つ、できれば２つの専門領域をつくるという方向（１分野だけでは、特化しているプロとの競争になりますが、２つ得意領域があれば強みになるということです）

１については変種もあり、特に社外にネットワークを持っているというのも強みになります。

資格は？という問いには、どうしても資格を増やしたいなら、財務分析のプロ（経理ではなく財務です）と世間で認識されるような経験や資格をつむことをお奨めします。

でも診断士があるならネットワーク構築をすることのほうが効果は高いと思います。というのは１０００人規模の企業であれば、必ず人事、労務、財務のプロはいるんです。むしろ彼らをスムーズに会話ができ、会社のあるべき方向性を検討できるようになることのほうが大切だと思うからです。

資格は外部の人には分かりやすいのですが、社内の人は資格ではなく、その人の能力全般を評価します。そのためには、それぞれの専門家とスムーズに会話ができること有効だと私は思いますが。

Answer 2

全くありえないです。

もし一社員が中小企業診断士の資格をとったからといって、会社がその社員に「診断士｣的な助言を求めたのでは、その社員は他の社員の動向や自分自身の視野において客観性のない偏った意見ばかりを述べることになりましょう。なので、こういうコンサルティングは外部に頼るほかないんですね。

それから中小企業診断士試験に合格した資質を認められるかについては、ディーラー営業で何が一番必要かといえば「車を売ってくる資質・意欲」です。クルマを売れない営業要員は、いかに物々しい資格や肩書きで武装していても三文の値打ちも認めてもらえない世界です(どこの営業職にも大なり小なりいえることですが)。

質問者さんがディーラーの営業に就かれるには、少々観点がずれている印象で心配です。当初の下積みにおいて求められる資格はもう一問で書きましたとおりで、その余技において勉強を積んでいくにしても、会社が必要としない資格類を仮に得たところで決して評価はなされませんし、そこを「私は他の社員とは違う」と経営陣にアピールでもした日には、早々に独立の道を歩むよう要請が出るに違いないんです。。。