自衛隊看護官には、いくつかのコースがあります。 第1は高校生徒から防衛庁の自衛隊看護官養成学校に入学するコースで、防衛医科大学校看護学科学生・看護師養成課程自衛官候補看護学生となり、学費無料で給料をもらいながら4年間の教育を受けて保健師と看護師の免許を取得し、陸海空の自衛隊看護科幹部候補生(陸曹長、海曹長、空曹長)に任官し、陸海空の各自衛隊幹部候補生学校に6週間入校し、卒後、三等陸尉、三等海尉、三等空尉の幹部自衛官に昇任し、自衛隊看護官として全国の自衛隊病院や衛生科部隊等で勤務します。 第2は、民間で既に看護師免許プラス保健師免許又は助産師免許を持ち、かつ一定の看護師実務経験があって陸上自衛隊に入隊するコースに陸上自衛隊公募看護曹があり、23歳から35歳までの保健師免許又は助産師免許を持つ看護師実務経験2.5年以上(看護大学卒は1年、助産師学校、保健師学校の在学期間を経験年数に算入できます。)から採用され、陸曹長に任官し、陸上自衛隊衛生学校に7週間入校した後に自衛隊病院や隊内の診療室、衛生部隊などで勤務します。 第3は、民間で既に看護師免許を持っていて海上自衛隊に入隊するコースに海上自衛隊技術海曹があり、21歳以上で、かつ看護師免許を持つ者(保健師免許や助産師免許は不要。看護師としての実務経験も不問。)を採用し、2等海曹に任官させ、海上自衛隊衛生科看護官として勤務します。 第4は、 任期制の一般自衛隊員として陸海の自衛隊に入隊した後、希望と選抜によって衛生科の技術曹になるべく自衛隊病院准看護学院に入校して准看護師免許を取得するコースで、自衛官候補生採用試験に合格して自衛官候補生になり、2等陸士、2等海士→1等陸士、1等海士→陸士長、海士長と順次昇任した後、陸曹(海曹)昇任試験合格後、本人の特技希望と部内選抜により、自衛隊札幌病院准看護学院、自衛隊仙台病院准看護学院、自衛隊横須賀病院准看護学院(海上自衛隊)、自衛隊岐阜病院准看護師養成所、自衛隊阪神病院准看護学院または自衛隊福岡病院准看護学院に自衛官身分のまま2年間入校して准看護師免許を取得して自衛隊衛生科看護官の職種に変更になります。 9年前までは上記第1のコースは、陸上自衛隊看護学生制度であり、高卒(見込)から非任期制陸上自衛官・2等陸士・自衛隊中央病院高等看護学院学生に採用され、3年間の在校中に1等陸士→陸士長と昇任し、看護師免許を取得して卒業すると2等陸曹に昇任します。その後、1等陸曹→陸曹長→陸准尉と昇任し、陸曹長又は陸准尉で幹部昇任試験に合格して陸上自衛隊幹部候補生学校N課程に入校し卒後、3等陸尉に昇任します。この頃の公募看護曹も現在とは違っていました。 昔と今の違いは、給料・身分が防衛医科大学校看護学科学生(防衛庁非常勤職員)か直ちに非任期制の陸上自衛官か、教育期間が4年間か3年間か、学歴が大卒(学士)か専門学校卒か、看護師免許取得直後は看護科幹部候補生の陸曹長・海曹長・空曹長で間もなく3尉の幹部自衛官か2等陸曹か、自衛官にならないか規定年数未満で辞職したときは学費償還があるかないか、保健師免許と看護師免許の両方か看護師免許のみかなどの違いがあります。
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