直接原価計算において、突き詰めると問題になるのは、売上の増減に伴い増減する変動費(売上原価や販売費)、そして売上高から変動費を差し引いた貢献利益が、売上の増加とともに徐々に固定費を回収していき、貢献利益=固定費となり、やがて貢献利益>固定費となっていく構造ですので、上に貼付していただいているようなざっくりとした説明で、変動費を売上原価と販売費にわざわざわけて表示する理由も少なく、したがって、売上高から変動売上原価を差し引いた概念である変動製造マージンといった表示ではなく、さらに変動製造マージンから変動販売費を差し引いた貢献利益を表示したほうが、その構造を適切に表示できるからだと思います。 直接原価計算の損益計算書の雛形を正確に覚えるという意味では、変動費を変動売上原価と変動販売費をわけて記すとともに、変動製造マージンを表示するのがいいのに決まっていますが、そのような目的に為に上に貼付している説明書きがあるとも思えないような簡単なものですので、直接原価計算の構造を理解する上では、上の表示で十分ではないかと思います。 つまり、売上高をX、変動費率r、固定費Fとおくと、 X-rX=貢献利益であり、この貢献利益X(1-r)でもって、固定費Fを回収していくという直接原価計算の構造です。
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