医系技官の事ですね。官僚です。厚労省という中央官庁に勤める公務員なので。 なかでも、キャリア官僚として処遇されます。 受験には医師免許が必須です。東大や慶大と同等の難易度である、各大学医学部出身のため、キャリア官僚として待遇しても不思議ではありません。 他に、文系で、司法試験合格者から採用する法務省職員があり、検察庁がメインになりますが、これもキャリア待遇です。 ざっくりと、国家総合職試験に通るか(これが王道)、医師国家試験に通るか、司法試験に合格すると、採用面接等を経てキャリア官僚になれます。 仕事は、官僚たちの診察、ではなく、厚労省ですので、インフルエンザ対策、エイズ、結核政策や、予防接種制度を、医学的合理性からどうすればよいか、や、保険制度、高齢化社会に対応した医療福祉政策、病院制度など、色々な政策について担当します。これらは、医学的高度専門知識を持つ官僚が、一定数いたほうが、質の高い行政が行えます。 つまり、医師ではなく、医師の知識をもった、役人です。医師でもありキャリア官僚なんて、すごいですね。 生活は、普通のキャリア官僚と同じです。 また、キャリア官僚ですから、官僚の頂上の一つである局長級まで昇進しうる採用枠です。 更に、事務次官の技術版である、次官級ポストである医務技監に就任するのは、この、医師免許を持つ官僚達です。ですから、大臣や副大臣、政務官と遠いわけではありません。 また、入り口は厚労省でも、他省庁に出向し、内閣府や内閣官房では、例えばオリンピック関連の救護態勢をどうしたらいいかとか、環境省では、健康に影響する環境基準の策定とか、文科省では、医学部教育、看護教育、また小中高での保健教育をどうするかとか、防衛省では、国防にかかわる衛生施策をどうするか、とかそうした事を企画立案します。まさに幅広く国を動かす医師です。 逆に、白衣をきて聴診器を首から下げて、またはメスを持って、というのは、ありません。 官僚と医療の両立というよりは、官僚のための医学知識、となります。 ちなみに防衛省の職員で、医師免許を持った人々は、両立しています。医系技官ではなく、防衛医官と言ったりします(正式名称ではありません) こちらは、主に防衛省系や公的機関の病院で診療する医師としてのポストに就いたり(主治医や執刀医にもなります。)、また異動して防衛省本省に配置され、厚労省から出向してきた医系技官とともに政策を立案したり、また他省庁に出向したりと、医師と官僚を両立した生活をします。 ただし、更に幹部自衛官の身分もありますから軍事教育も受け、自衛隊部隊に異動して、指揮官や参謀職に就く事もあります。文武両道ですね。 蛇足ついでに、外務省は大使館の医務室医師を、法務省は刑務所の医務室の医師を、募集しています。 保健所長や、都道府県の衛生部長、副知事などに、医系技官が抜擢される事があります。 首相官邸で、総理対応の医療チームには防衛医官が就いています。 こうしてみると、公務に就く医師に限定しても、色んなパターンがあることがわかります。
なるほど:3
医系技官は語彙的には『官僚』といっても誤りではありませんが。 普通は「官僚」という表現は国策などの重要な決定に関わるような高官をさすことが多いので。 医系技官は『官吏』つまり役人という程度でしょう。 いや、それでも十分素晴らしいとは思いますが。 大臣のそば近くに控えるような職ではありません。
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