現在、犬のブリーダーへの転身を考えている会社員の者です。

Question

現在、犬のブリーダーへの転身を考えている会社員の者です。しかしブリーダーという仕事は夢だけでは務まらないお仕事だと重々承知しております。
ブリーダーというお仕事についてもっと深く知りたいのですが、インターネットでは意外にも良い情報が手に入らず困っています。

そこでご質問なのですが、実際に弟子入りからブリーダーになられた（または目指している）方のブログや書籍、情報雑誌、動画など、媒体は問いませんので、心当たりのあるものを可能な限りご紹介していただけないでしょうか。
勿論直接ブリーダーの方にお仕事の様子を見学させていただくのが一番だとは思いますので、許可がもらえ次第個人的に見学はするつもりです。

お手数ですが私の夢のため、お力添えいただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

Answer 1

今から４０年前（学生時代）にブリーダーを目指した者です。
一言で言うなら、必要なのは①強い目的意識と②実務経験です。
書籍やブログを読んでも、実体験には及びません。
汚い部分は書けないからです。

①強い目的意識とは、あなたの夢は何か？、という事です。
特定の犬種でトップに立ちたいのか、お金儲けをしたいのか、
（特定犬種が好き以外で）何か目的が有るはずです。
それを明白にすること。目的が無ければ絶対に続きません。
それほど心身ともに過酷な職種です。
※皆、心の過酷さを知りません。

②今は住み込みは殆ど無くなりましたが、定期的に
ブリーダーの元に通って（無給、時に無休）で実務経験を積む。
このためには①がなければ続けられません。

私事ですが、
４０年前に特定犬種の素晴らしさに惚れ込み、
某トップブリーダーに弟子入りを志願。学業の合間に無給で
修行に行きました。仕事は犬の排泄物の始末と繁殖用の
犬の運動（自転車で引き運動１頭１回３０分を４～５回）、
主な仕事は掃除でした。ショー犬は触れませんでしたが、
それでもトップブリーダーのすることを間近で見られるだけで
うれしかったですね。（当然ながら、無給ですよ。）
そういうのを卒業までやって、金融機関に就職後は毎週土日に
犬舎掃除と犬の引き運動（させてもらえることは変わらず）、
結婚出産時に少し休んだものの、子連れで通いました。

１０年くらいたってようやくショードッグの世話を任され、
ショー会場にも一緒にいけるようになりました。
同時に繁殖用の犬も持たせてもらえるようになりました。
この頃には顔なじみも増え、私の顔も名前を関係者に
覚えて貰えるようになりました。
３０年くらい経って、ショーラインの子犬を持たせてもらい、
ドッグショーに出すようになり、憧れのブリーダーが加齢で
引退しましたので、今は独立して、特定犬種では常に上位に
いられるブリーダーとして充実した毎日を過ごしています。

私の場合の①は扱う犬種が好きで、その犬種のトップブリーダーに
なりたい、、というのが目的でした。ブリーダーを目指す方の
中には（定年がないので）、お金目的の方も居られます。
それも良いでしょうが、また別の意味で大変さがあります。
目的に沿ったブリーダーに直接、問い合わせてみる事を勧めます。