長年、ジュエリー職人として師匠の元で学んできましたが、色々と訳あって、今月末で職場を離れ独立することになりました。

Question

長年、ジュエリー職人として師匠の元で学んできましたが、色々と訳あって、今月末で職場を離れ独立することになりました。現在、40代前半です。
仕事は主にその職場のオリジナルジュエリーや、某企業のOEMでのハイジュエリーの製作に10年以上携わってきました。

突然独立の流れになったので、かなり戸惑っています。
収入もいきなり0になる不安で押しつぶされそうな状況なので、どうか独立などの経験のある方のご意見を伺いたいです。

ある程度の道具等はその職場から譲っていただける予定ですが、その他、加工場所や仕事とどこから得てこればいいかなのど、かなり見通しが立たない状況です。

現在は賃貸アパートで家賃¥68000で暮らしていますが、加工も出来るような、もっと安い賃貸物件(例えば戸建の賃貸物件等)などに住み替えるべきなのか、
独立にあたって、会社を設立して始めた方が良いのか、
加工、製作などの仕事はどうやって探せばいいのか、
等々、お分かりになる知識や経験があれば教えていただけないでしょうか。

まず、何から手をつけて良いのか何もわからない状態です。
どうかご教示下さい。

Answer 1

資金はある程度お持ちなのでしょうか？

住宅用の賃貸物件は、基本的に業務用として使用することが禁じられている場合が多いです。住居兼作業場として使用したいなら、不動産屋に条件に見合う物件を探してもらうことになります。しかし通常は屋内で火を使う作業は嫌がられますので、知り合いなどの伝手をたどって探すのが無難かも知れません。あるいは居住も可能な業務用物件を探すか・・。お独りなのでしょうか？

仕事は腕があれば難しくはないですが、加工賃は厳しいです。基本的にあなたがいなくても成り立っている所に新参で入り込むわけですから、その会社なり何なりの他の取引先よりもメリットを感じさせることが必要になります。多くは加工賃を下げることを求めてきますが、そこを譲歩し過ぎて仕事を得ても、結局は「やればやるだけ損がかさむ」状態になって立ち行きできなくなります。加工賃は自身の最低ラインを守るべきなので、他の部分で貢献することになるでしょう。基本的には相手が企業であろうが人間対人間ですから、誠意を持って対するのがベストです。

先ず仕事ができる環境をしっかり調えること。一旦始めたら、あれができないこれが出来ないでは信頼されませんから、色々な場面を想定して準備することです。次に営業ですが、これは電話で手当たり次第が有効です。こちらの先入観で選ぶわけではなく、先方に選んでもらうのですから。事務所を構えているデザイナーさん辺りから始めてみるのが良いかも知れません。JJDAに名簿があります。大抵のデザイナーさんは常に良い作り手を求めていますから、腕があれば（相性も有ると思いますが）仕事を請けるのも難しくありません。