はい。昔はたくさんありました。 減ったのは1990年代以降です。 事務職の求人が減った理由を説明しましょう。 昔は、今よりはるかに、事務作業がたくさんありました。 あらゆる書類が手書きでしたし、 帳簿はそろばんや電卓で計算していました。 「字がきれいで几帳面な人」「そろばんが得意な人」が 事務員として重宝されていました。 そういう仕事をしていたのは、高卒や短大卒の女性。 働いて数年経てば、みんな結婚して辞めるのが普通だったので、 代わりに新しい人を採用しなければならなくなり、 企業は毎年、事務職の女性を、多人数採用していたのです。 そのころ、事務員の女性は、男性社員の花嫁候補扱い。 モテる女性から次々と結婚退職していき、 25歳を過ぎても結婚できず会社にいる女性は、 行き遅れ扱いされ、居場所のないつらい思いをしていたようです。 まあ、これは余談です。 当時は、 男性と女性の仕事を、すっぱり切り分ける会社がほとんどでした。 男性は定年まで働くのだから、責任ある仕事を任せる。 女性は結婚して辞めるのだから、責任ある仕事をやらせない。 こんな男女差別がまかり通っていたのです。 しかし、それはおかしいという声が少しずつ高まり、 1980年代半ばに、男女雇用機会均等法という法律が施行されました。 男女で待遇に差をつけることが禁止されたのです。 それ以降、事務の仕事を選ばず、結婚退職もせず、 男性と同じ仕事をする女性が増えていきました。 1990年代以降は、 事務作業のOA化、IT化がどんどん進んでいきました。 今まで事務員にやらせていた仕事が、減っていったんです。 企業の側は、事務員の採用を減らしていきました。 極めつけは、1990年代後半の大不況です。 企業にとって、人件費の削減は至上命題になりました。 その頃、労働者派遣法という法律が相次いで改正され、 事務の仕事を派遣社員にやらせてもOKになりました。 企業は早速、今まで正社員にやらせていた事務の仕事を、 派遣社員の仕事にどんどん置き換えていきました。 事務員を正社員として雇わなくなったんです。 ”事務が非正規社員の仕事”になったのは、この頃からです。 というわけで。 昔は事務職の求人がたくさんあったのに、 今はほとんどなくなってしまった理由は、 ①事務作業そのものが大きく減ったため ②事務作業を非正規社員にやらせるようになったため です。
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20年以上前、コンピュータがそれほど普及していなかった頃は、たくさんありましたよ。和文タイプ、電話交換、受付、文書や現金の逓送、小切手や手形の処理、帳簿の記載など、やることは山ほどありました。 今はICTによる省力化で人員削減、派遣の参入などでどんどん減っていますね。 今でも事務だけは売り手市場ですから
一般事務職の有効求人倍数を厚労省の『一般職業紹介状況』で見てください。「人手不足」と言われているのに一般事務職の有効求人倍率は非常に低いですよ。 つまり、企業は優秀な人財が簡単に見つかるから、普通の求職者には求人情報がなかなか届かない状態なのでしょう。 また、パソコンの普及で一般事務職の仕事が合理化され、昔の様にそろばんでパチパチなんて事は基本的にしないので一般事務職の人数も減っているのだと思います。 ☆参考:銀行等でもフィンテックの技術の向上で採用数の減少が考えられるので、一般事務職の求人はどんどん減る方向に向かうのではありませんか。 そして、電子決済の普及が進めば一般事務職の求人がより一層減る事が考えられます。
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