解決済み
公務員のことを「官」って表すのはなぜですか?民間を「民」と表すのは分かります しかし、公務員という単語の中に「官」という字はどこにも付いていません どうして公務員を「官」と表すのですか?
官僚の官だというのは最初に想像しました しかし、地元の市役所の広報誌に「我が市は官民連携事業で〜」と記載されていました 市役所職員は官僚ではありません
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「官」という言葉そのものに役人・役所といった意味があります。 また、もともと「官吏」という言葉がありました。 現代で公務員と言われている人たちは、厳密にいえば公務員ではないのです。 その証拠が、憲法にあります。 憲法15条「公務員を選定し、及びこれを罷免することは国民固有の権利である」 同条3号「公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する」 このように、日本国憲法では公務員=政治家のことを指しているということが分かります。 しかし、市役所・県庁の職員や省庁の官僚、警察官や消防士などの公務員は選挙で選ばれていません。 従って、政治家以外の役人は公務員とは言わないのです。 では、我々が普段公務員と呼んでいる人たちは何なのか?ということになります。 これが冒頭で言った「官吏」なのです。 憲法73条は内閣の所掌事務について規定された条文ですが、その4号にはこう記載されています。 憲法73条4号「法律の定める基準に従ひ、官吏に関する事務を掌理すること」 このように、公務員(=政治家)が官吏(=一般職員)を管理しているのです。 官吏という言葉は戦前に作られました。 国民のための役人というより、天皇陛下のための役人という意味合いがありました。 戦争終了後、「役人とは国民全体のために働くべきだ」という意味を強めるため、今までの官吏に変わって公務員という言葉が誕生したのです。 憲法15条2号「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」 最初は公務員=政治家を指しましたが、段々と役人全体(官吏と呼ばれた人全体)までをも含んで「公務員」と呼ぶようになったのです。 以上のことから、公務員を「官」と表すのは、官という字に役人という意味があり、また、かつての官吏という意味があるからです。
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