損益計算書（収支計算書）予算の次期繰越金がマイナスなのはおかしいのでは？ 貸借対照表の資産にはキャッシュが1億円、…

Question

損益計算書（収支計算書）予算の次期繰越金がマイナスなのはおかしいのでは？

貸借対照表の資産にはキャッシュが1億円、借入金が5千万円あります。

損益計算書には来期工事で6千万円使うとありますが、次期繰越金が貸借対照表の純資産5千万円しかないため、予算の来期の次期繰越金がマイナス1000万円になっています。

質問です。
1 損益計算書予算の次期繰越金がマイナスになるのは成立しないのではないでしょうか？
2 損益計算書の次期繰越金が貸借対照表の不負債を差し引いた純資産が計上されるのは間違いですよね？
3 一億円が次期繰越金に計上されないと予算の工事の計算が合わなくなります。予算がどうしてマイナスなのでしょう？

マンション管理組合の予算です。ご教授のほど、よろしくお願いいたします。

補足

私の住んでいるマンションの予算が理解できました。私の知識不足でしたね。ありがとうございました。

Answer 1

損益計算書（通常、マンション管理組合では「収支計算書」という。：以下「ＰＬ」という。）の次期繰越金残高と貸借対照表（以下「ＢＳ」という。）の次期繰越金残高は常に一致します。それが原則です。

今期工事で6千万円の予算を計上するということは、その分をキャッシュで支払えば、ＢＳ上ではキャッシュが減ります。すると、純資産は、1億円－6千万円－借入金5千万円＝－1千万円となり、次期繰越金も－1千万円となります。かりにこれを今期に支払わずに借金したとするとそれは未払金という負債に計上されるので、純資産はやはり、1億円－未払金6千万円－借入金5千万円＝－1千万円となります。

一方のＰＬのほうは、収入額が分からないのでとりあえず0円と仮定して、すると6千万円の支出がそのまま赤字になるので、前期の繰越金5千万円（＝キャッシュ1億円－借入金5千万円）から赤字の6千万円を差し引いて、次期繰越金は－1千万円になり、ＢＳの金額と一致します。

１．ＰＬ予算は、実績ではなく、あくまでも計画なので赤字予算が成立しないということはありません。それに、キャッシュが1億円もあるので支払いに困るということもないでしょうし、管理費収入もあるでしょうから工事予算の6千万円がそのまま赤字ということでもないでしょう。

２．管理組合には、基本的に引当金とか配当金とかがないのでＢＳの純資産とＰＬの次期繰越金は双方ともに－1千万円で一致します。ですから、間違いではありません。

３．前期の繰越金は5千万円（＝キャッシュ1億円－借入金5千万円）なので、1億円を次期繰越金に計上するためには、今期は1億1千万円の収入がなければなりません。すなわち、前期繰越金5千万円＋今期収入1億1千万円－工事費6千万円＝次期繰越金1億円ということです。しかし、ここでは収入を一応0円と仮定しているので、やはり－1千万円となってしまいます。

できるだけ分かりやすく書いたつもりですが、分かりにくければ、複式簿記の原理について、今一度、勉強されたほうがよいと思います。

Answer 2

1.繰越欠損金のことですね。いわゆる赤字のことですね。

3.簿記の問題です。
繰越金=キャッシュ残高ではありません。
予算がマイナスなのではなく、借金が残り1千万円返済できない状態であるということです。

今期マイナスにしたくないのであれば工事費6千万円は来期に計上すれば良いのでは？