解決済み
文芸翻訳家になりたいです。私はイタリア帰国子女で、一応バイリンガルです。(頭の中はイタリア語です) 現在高校2年です。 昨秋、日本に帰国してイタリア文学はフランスや英文学に比べてこの国に浸透していないと感じました。まだ翻訳されていない作品も多いです。 また、英文学作品などはさまざまな翻訳家さんに訳されていますが、イタリア文学は言語の特殊性もあってか多くの作品は一つしか訳がありません。 文章ですから、解釈や強調すべきだと思う箇所は原文に忠実であっても翻訳者により変わってくると思うので、ぜひ私なりの訳も知ってほしいです。 というわけで、突然翻訳に興味を持ち、使命のようなものを感じています。私の好きな文学を日本にも知ってほしいです。 ところが日本に帰国した当時、翻訳家という道も視野に入っていなかったので、理系を選択してしまっています。(物理と数学も好きだったんです。) 友人に相談したところ日本では理系だとそちらの方面に進むのはほぼ不可能だと聞きました。 3年生で理系から文系に移ることはやはり現実的に不可能でしょうか。私は今まで学んでこなかった教科もあるのでその分の勉強もしなくてはなりません。家庭も浪人させてくれるほど余裕はないと思います。 この場合、どのような道がありますか。 また、文芸翻訳家は収入面では厳しい職業だと思います。実際の翻訳家さんたちはどのように翻訳活動を続けておられるのでしょうか。
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イタリア文学の翻訳家になるための最低条件は、 イタリア文学の専門家になることです。 大学でイタリア文学を専攻し、大学院に進んで下さい。 大学院を修了すれば、イタリア文学の専門家と言えるでしょう。 あとは、大学講師としてイタリア文学を学生に教えながら、 研究を兼ねて翻訳したイタリア文学の原稿を 出版社に持ち込んで、翻訳出版してもらえないかお願いする… という生活に入ると思います。 文芸翻訳家は、大学教員を兼ねているのが普通です。 あなたは、イタリア文学を日本に紹介する使命感に目覚めたのですね。 素敵なことです。 ただし、日本人にイタリア文学の良さを知ってもらうためには、 あなたが、日本人に届くように、 イタリア文学の魅力をきちんと説明できなければなりません。 だから、大学や大学院で、 日本人から見たイタリア文学の価値を、研究することが大事なんです。 イタリア文学に日本語訳が一つしかないのは、 日本人がイタリア文学に関心がないから。つまり売れないからです。 出版社は商売。売れる見込みのある本しか出版しません。 あなたがイタリア文学の翻訳家になりたいのなら、 出版社に原稿を持ち込み、担当編集者に魅力を伝えて、 「この作品を翻訳出版すれば絶対に売れます!!」って、 担当編集者を説得できなきゃいけないんです。 担当編集者の心を動かせなかったら、出版は無理なんです。 …理系を選択したんですか。 できれば、文系を選択し、 東大文学部、京大文学部、東京外国語大、大阪大外国語学部の どれかに入学して、イタリア語を専攻してほしいです。 イタリア語を専攻できる日本の難関大学は、この四つぐらい。 この四つのどこかで学んだキャリアと知的能力がないと、 日本でイタリア語に関する知的な仕事はできないと思います。 3年生から文系に移れるかどうかは、学校に相談して下さい。 ものすごい勉強が必要です。 帰国子女であるあなたには、負担が大きいかも知れませんが、 難関大学への合格は最低条件だと思って、頑張ってほしいです。 特に、将来翻訳家になることを見据えるのであれば、 国語の古文や漢文をみっちり身に着けて下さい。 翻訳家にとっては、国語力が一番大事ですから。
翻訳業で一番手堅いのは技術翻訳で、 イタリア製の業務用機器の仕様書・マニュアルを 日本語に訳す仕事です。 文芸翻訳はイタリア文学を大学で教えている イタリア文学研究者兼大学教授が翻訳して出版するとか、 日本で既にある程度、売り上げを出している小説家が 翻訳をして、自分の読者に本を売るとか 大ヒット映画の原作小説の翻訳でもない限り 難しいです。 通常の小説の出版で、紙で印刷して書店で売る場合 300万ぐらい掛かります。 売り上げノルマが一千万程です。 これが翻訳に成ると、原作者さんへの印税と 翻訳者さんへの印税、二重に原稿料が発生します。 出版社からの許可も、日本側の出版社、 イタリア側の出版社、二重の許可が必要で 手間も二倍です。 日本側の出版社にとって、 翻訳は利益率が低いので、やりたくない仕事です。 文芸出版は一冊目は自費出版で出して 黒字が出れば、その実績(数字)を持って 大手出版社にかけあって、二冊目から大手で出す のが一般的でしょうか。 大学の研究者が訳す場合も、 大学教員として翻訳以外に収入があり 文芸翻訳自体が赤字でも 大学教授として研究者としての箔付けになれば トータルで黒字になるという計算です。 映画原作の翻訳の場合、 映画か前に翻訳権を買い取っていると強いですが それ以外だと、原作者や映画監督が 日本にプロモーションで訪れたとき 通訳・インタビュアーとして仲良くなると 翻訳権の交渉に入りやすいです。
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