現役の消防官です。 2交代と3交代とでは,勤務時間は同じです。 ただ,休日の与えられ方が変わってくるんです。 まず,基本として,労働者の労働時間は週40時間(週休2日)です。 消防などの24時間拘束の仕事は,その間に食事時間や仮眠時間をとりますので,1当番24時間中,16時間勤務という扱いです。 ですから,当番の日の朝に出勤して翌日の朝に帰ると,一般の労働者の2日分勤務したことになるのです。なので,勤務明けの日のことを「非番」と呼ぶのです。 世間では「非番と休日の厳格な区分」はされていませんが,労基法上はこのように分けて考えないといけないんです。 例えば,非番に仕事をすると「残業(時間外勤務)」ですが,休日に勤務すると「休日勤務」となって,手当が違ってくるんです。 で,24時間拘束の場合「週40時間勤務」というのを,1週間で割り振るのが困難ですから「3週6休」や「4週8休」といったサイクルで割り振ります。 フォントの関係で位置ずれがあると思うので,ちょっと見にくくなるかもしれませんが,カレンダーっぽく表現しますね。 「○=当番,□=非番,×=休日,△=日勤日,左の数字は『第何週』」とします。 2交代の場合 月火水木金土日 1〇□○□○□× 2×○□○□○□ 3××○□○□× 4×○□○□×× 3交代の場合 月火水木金土日 1〇□×○□○□ 2×○□×○□○ 3□×○□△×× 分かりますか? あくまでも,それぞれ「一例」ですが,2交代は「4週8休」,3交代は「3週6休」となっています。 2交代で×が2つ続くのは,前の×が本来,当番の日ですが,そこを休日にすることで,その翌日も休日になります(前日に勤務していないので非番ではありません)。 3交代では,基本が「当番,非番,休日」のサイクルですが,週末に変則が入り,さらに,3週目の金曜に「日勤日(昼間だけ事務処理などの勤務をする日)」というのが入ります。これで3週6休という訳です。 3交代の場合は,同じ日に勤務する班は全員,同じように当番,休日が来ますが,2交代の場合は,人によって休日を変えないと(シフトをずらさないと)人員が確保できないのでその割り振りが大変なんです。 消防車や救急車は,1台につき最低何人乗り組むことと国の告示(消防力の整備指針)で決められているので,それを確保するためにシフトをうまく組み合わせるのです。
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