解決済み
これ、非常に複雑な内容なのでなるべく短く簡単に説明したいのですが、出来るかどうか・・・(^^;) まず、捜査本部ですが、郡警察と市警察(あるいは連邦)の合同捜査チーム(Unitと呼びます)を捜査『本部』と呼ぶなら、それは良く行われます。 単一警察組織内で、「お前(達)は他の案件は全て他の捜査員に回して、この件だけを専任で捜査しろ」といわれた複数の捜査員のチームを「本部」と呼ぶなら、それもあります。 市警から連邦へ出向する事も珍しくありません(友人がサンタモニカ警察麻薬取締刑事で連邦DEAに出向していました) 郡警察から市警に出向する場合もあります。 次に、複雑なのが『管轄』なんですが、 州間を跨いだ事例はFBI(に限りませんが、DEAやATFなど連邦警察組織)管轄になるのはご存知の通りですが、例えば銀行は連邦の保証・保険制度に加盟しているので、被害者は『連邦政府』になります。単一州内の単発の銀行強盗が行われた場合でも、FBIの管轄になります。 同様に、連邦ビルで連邦職員が被害に遭ったような場合も単発事件でも連邦が管轄になります。 州間を『跨いだ』事件ではなく、例えばA州で殺人事件を起こした容疑者がB州へ逃げ込んだような場合は、B州はA州の刑法違反を摘発する権限がありません。 これは、台湾で殺人事件を犯した犯人が日本へ逃げて来た場合と同じです。 なので(多くの場合)、A州の捜査員がB州内でB州の警察の協力の下で容疑者を逮捕して(B州の警察官はA州内では警察権が有りません)A州へ連れて帰り、A州の裁判所で裁かれます。 ここまでは単純なんですが、(日本の国外犯と置き換えると判りやすいです) 同州内の管轄が非常に複雑なんです。 多くの大都市・中小の都市は、独自の警察組織を持ちます。 独立市は、市議会や市長・税徴収などの独自の組織を持つ事が義務ですが、警察組織は義務ではありません。 零細市で、警察官1名という市もありますし、数十人という市も沢山有ります。 (独立警察組織は全米に約18000組織あります) 警察組織を持たずに外部委託している市や町もあります。 その際に委託するのが郡警察になります(有料です)。 割と大き目の市でも、コストや人員・法的責任などの観点から独自の警察組織を持たないポリシーの市もあります。 例えば、カリフォルニアのウエスト・ハリウッド市は約36000人の市ですが、警察権は郡警察に外部委託しています。 西へ10分ほど走るとビバリーヒルズ市警の管轄、東へ10分ほど走るとロス市警の管轄になります。 カリフォルニア州は『州の警察官はどこにいても24時間365日警察権を持つ』と規定されていますから、管轄外の犯罪の摘発(含む交通違反)も逮捕も出来ます。 (ただし、管轄地域外の交通違反は切符を持っていないので摘発しないか、しても警告で終わりですが) ただし、全米では警察官に地理的な管轄内しか警察権を認めていない組織も多いです。(労災や残業手当、訴訟、補償などの問題が絡むので) ウエストハリウッド市で殺人した事件の死体がビバリーヒルズ市内で発見され、ロスアンゼルス市内で別な窃盗で逮捕されたような場合、 犯罪を犯した地理的位置(ウエストハリウッド市)を管轄する(警察権を委託されている)ロスアンゼルス郡警察が第一捜査権を持ちます。 死体遺棄事件としてビバリーヒルズ市警が手を付けた件もロス市内での窃盗も一緒にウエストハリウッドに回すかどうかは両市の間の話し合いになります(死体遺棄をしたのはビバリーヒルズ市内、窃盗事件はロス市内ですから、死体遺棄に関してはビバリーヒルズ警察の管轄、窃盗事件はロス市警の管轄になります) 同じ重大事件(3市で殺人・殺人・殺人)の場合は郡に回るでしょう。 更にややこしいのは、サンフランシスコ市でサンフランシスコ市はカリフォルニアで唯一の『市・郡合同自治体』となっています。 ので、警察組織も郡警察は管理部門で市警察が実務部門となっています。 もっとややこしいのは、ラスベガス・メトロ警察で、この組織はラスベガス市とクラーク郡の合同組織で(市と郡は合同では無く、単に警察組織だけが合同になっています) ラスベガスメトロ警察なのに、組織の最高責任者はクラーク郡のシェリフが運営している警察組織です。 軍警察(MPといえば判りやすいかも)と地元警察の関係も同じで、基地内は軍警察の管轄で単純ですが、基地の外で起きた事件は地理的管轄で地元警察の扱いになるのですが、同時に軍法も犯している場合には軍警察の管轄になり、取り合いになります。この場合は先に逮捕した方が第一捜査権を持ちます(日米地位協定も同様です) 同州内の場合は、犯した法律は同じ法律(州刑法)ですから、市警と郡警察・州警察の地理的にはオーバーラップしますが、その市に市警がある場合は市警、無い場合と業務委託されている場合は郡警察、複数の市を跨いでいる場合は郡、複数の郡を跨いでいる場合は州が『基本』ですが、基本通りに行かない事も多々あります。
アメリカの司法組織は奇々怪々で日本人には到底理解で来ません。当のアメリカ人ですら良くわかっていないし、司法組織の人間ですら、なんじゃそれって物があるようです。 連続殺人、爆破事件、銀行強盗、誘拐事件が起これば州をまたがずともFBIの登場となります、地元警察からの応援要請かもしれませんけど・・・ 特定の範囲内で捜査権と逮捕権が与えられているガードマンもいるし、州警察から免許を与えられたバウンティハンターもいます、いわゆる賞金稼ぎです、こいつらは法を無視した事も起こす荒くれ者で時には警察も踏み込めない所で利用したりします。 テロや難事件の場合、FBIや国土安全保障省の仕事でしょうね。
犯罪が起こった場所が捜査の主導権を握ります。 例えば、 オレゴン州ポートランド:死体発見 ワシントン州シアトル:被害者が住んでいた所 カリフォルニア州:サクラメント:殺害された場所 この場合:サクラメント市警察が主導権をを握り、ポートランドとシアトルに協力要請と頼みます。州警察は関係しません。 が、これが州管轄の場所で(例えば、州立公園とか)殺害された場合は、州警察の管轄となります。 場所によってカウンティー(郡)の管轄になります。それは、単にそこが市ではなく、郡になっているからです。日本と違ってアメリカは、市の中に郡がある時もあります。そういった場所は、警察だけでなく、役所関係の仕事も郡が行っているということです。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/143685.html ↑ 多分参考になります。 アメリカにはFBIのような組織のほかに保安官制度が残っている地域もあります。 また州ごとに警察制度は異なっており、どのような捜査方法や対応になるかは場所によって違うようです。 FBIは州を跨がない事件には干渉できないようなので、その場合は市警や郡・州警察だけで捜査します。 https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョンベネ殺害事件 ↑ コロラド州の事件ですが捜査の手順が載っていて参考になります。 日本と同じようにすぐに捜査本部が置かれたようです。 有名なアメリカの事件を、起きた場所や内容ごとに自分で調べていくしかないように思います。
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