解決済み
警察署にも保安官がいるのは何故?アメリカの映画を観てると「〇〇警察署の保安官」というセリフが出てきたりしますが、てっきりアメリカでは警官と保安官は同じ職業柄でも いちおう明確に別組織だと思っていたのですが・・・ あと警察署(これはれっきとした警察署)から田舎の所轄(たぶん保安事務所)に移動になったりしてる場面もアメリカ映画ではよくあるのですが、警察と保安官は同じ組織という扱いなのですか? 再就職とかいちいちしなくても、そのまま同組織として移動できるのですかね 所轄警察署とかでは保安官が警官として勤務することもあるのでしょうか? いまいち違いが判らないので教えていただきたいです
432閲覧
1人がこの質問に共感しました
お書きになっている認識で間違いありません。 多分、映画の字幕か吹き替えの間違いでしょう。 原語では絶対にそうは言っていないはずです。 (「〇〇警察署の保安官」あるいは「警察署から保安官事務所への移動」) ただし、保安官事務所が『田舎』というのは間違いで、単に別組織です。 例えば、県警の警察官(警察庁)と海上保安官(海上保安庁)の違いみたいな感じです。 アメリカは警察組織の独立性が非常に高く、例えばカリフォルニア州だけで500を越える独立警察組織があります。 全米では数千の数です。 その中でも、各市警と各郡のシェリフ・オフィス、州警察、連邦捜査局(FBI)が有名ですが、 各市警は地方自治体が雇用主です(市長が雇用主、運営は公安委員会) シェリフは選挙で選ばれます(1人だけです) そのシェリフの運営する警察がシェリフ・オフィス(保安官事務所と訳されます)で、そこで雇われてるのがDeputy(保安官助手と訳されます)です。 LA County Sheriff's Department(LA郡保安官事務所)は、全米でも最大の警察組織です(ロス市警やNY市警よりも大きな警察組織です) 勿論、全国の他の郡にもSheriff's officeがあります。 数人しかいない組織もあるでしょうし、数千人の組織もあります。 同様にPolice(市警)も、数十人の組織から数千人の組織までまちまちです。 (でも、どちらかというと郡シェリフ局の方が大きい場合が多いです。広域ですから) 日本語では郡と訳されますが、日本の自治体の郡制度とは違って、どちらかというと日本の県に相当する、County(カウンティ)という自治体で(例えばLA Countyの中には30を越える市が含まれます。日本の『県』みたいな位置づけです) この、Countyは通常、選挙で選ばれたシェリフが運営する警察があります。 当然、その地域にある市は市警がありますから、市内の管轄は市警に任せますが、組織的には郡シェリフ局の方が大きい場合が多いです。 通常、市警や各自治体が運営する警察をPoliceと呼び、広域の郡を管轄する警察をシェリフが運営します。 更に広域の州警察は州知事が雇用主です。 (州は、日本の県と勘違いされますが、連邦政府を構成する共和国と考えた方が判りやすいです) 市警から連邦へ出向する事はありますが、転勤はありません。あくまで『出向』です。 シェリフ局と市警・州警察間では『出向』もほとんどありません。 (ただし合同捜査や合同取り締まりなどは行います) 友人がサンタモニカ市警の麻薬取り締まり課に居ましたが、連邦麻薬取締局(DEA)に『出向』していました(あくまで身分はサンタモニカ市警刑事です) 別な友人がLAシェリフ局のSWATでしたが、LAPD(ロス市警)と合同で踏み込みをする事は多々あったらしいです。 警察学校は、小さな市の警察組織だと経済的に独自の警察学校を運営するのが難しいので、大きな市の警察学校に委託したり、郡シェリフ局の警察学校に委託したりします。 巨大市警のLAPDの警部クラスから、近隣地方都市の署長に『転職』する人は結構多いです(ロス市警だと組織が大き過ぎて出世が難しいので) 『署長』という訳も便宜上なんですが、チーフは日本の『署長』とは違って、組織の最高責任者です。(日本の署長はこちらでは分署長に当たるでしょうね) 勿論、警察官30人程度の小さな市の警察組織もありますし、職員数万人の市警やシェリフ・オフィスもあります。 映画やドラマでは、多分日本語に訳せないか、訳しても判らないと便宜上日本にある名称を使っているか、訳者がアメリカの警察組織をよく理解していないかのどれかだろうと思います。
なるほど:1
< 質問に関する求人 >
警察(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る