どちらであっても、大学を卒業するだけでは臨床心理士資格は取れません。 臨床心理士資格を取る上での条件は「日本臨床心理士資格認定協会が指定した大学院を修了すること」です。 指定大学院さえ出ていれば資格試験は受験できますので、大学の学部はどこであっても問題ありません。 文学部でも教育学部でも大丈夫です。 ただ、指定大学院に入るためには、大学院入試に合格する必要があります。 指定大学院と同じ系統の学部に在籍している方が、同じように臨床心理士を志す仲間と多く出会えるでしょうし、同じ系統であるからこそ大学院ではどんなことをするのかを具体的に知ることができます。また、指定大学院に所属している心理系教員の講義を受ける機会が多く、また講義以外でも日頃から何かと接する機会があるでしょうから、教員の専門分野も分かってきますし、アドバイスも色々と頂けるでしょう。 また、大学院入試の際、同じ系統の学部から受験する方が、他大学や他学部から受験する場合に比べて、試験問題の傾向を掴みやすく試験対策が立てやすい(過去問や教員の専門分野等から大まかな傾向を予測しやすい)、先輩方から試験についての情報を得やすい(面接ではどんな質問をされたなど)、研究計画を立てる際の参考情報を得やすい(どんな教員がいるのかが分かっているので、自分の研究テーマと合うかどうかが分かる。先輩方がどんな研究をしているかが分かるなど)、といったメリットがあります。 もちろん、他大学や系統の違う学部からでも大学院入試は受験できますし、それで実際に合格する人もたくさんいますから、同じ系統の学部から大学院に進まなきゃいけないということはありません。 指定大学院一覧を見てみますと、名古屋大学大学院の場合は、教育発達科学研究科の臨床心理学のコースが指定大学院になっていますから、学部であれば文学部よりも教育学部の方が、臨床心理士を目指す学生が多く、臨床心理学系の勉強や研究がしやすいと思われます。 ただし、冒頭でも書いたように、臨床心理士の資格を取る上で、学部がどこかであるかは問われませんから、文学部であっても問題ありません。 一口に心理学といっても、その中には認知心理学、発達心理学、社会心理学等々、様々な心理学があり、臨床心理学はそれらを応用した学問なので、臨床心理学を専門的に学べるのは大学院からです(学部でも臨床心理学の勉強や研究は可能ですが、本格的に学ぶのは大学院です)。教育学部でも文学部でも心理学が学べることに違いはありませんが、その内容に若干違いがあります。臨床心理寄りなのは同系統の教育学部だと思いますが、文学部卒でも臨床心理士になる上で支障はありませんから、それぞれの学部で取得できる資格や、それぞれの学部に所属している教員がどんな研究をしていて(大学のホームページに行けば大抵書いてあります)、どんな講義や実習があって、自分はどちらに興味があるのかといった観点から選んでも良いと思います。 参考までに指定大学院一覧を貼っておきます。 http://fjcbcp.or.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/daigakuin-ichiran-2.pdf
臨床心理士は大学じゃ取れません。 大学院へ行かなきゃね。 名古屋大の大学院ですと教育発達科学研究科心理発達科学専攻
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