解決済み
理系です。化学と経済学ではどちらを学んだ方が良いでしょうか?もともと機械とかは興味がないです。どーいうとこが楽しいとかおしえてください。またどっちが儲かるとかも教えてください。年収1000万目指してます。
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「理系」と聞いて一瞬理工学部の学生かと思いましたが、文章を読んだ限りでは「校内で理系クラスに分類されている高校生」ということで宜しいです? 私大の教員(准教授以上)になれば分野に関係なく30代で1000万円くらいいけますよ(扶養手当込みなら)。化学と経済学なら、日本国内では経済学の方が競争相手は弱いので狙い目だと思います。 一方、米欧では経済学の方が競争相手が強いですね。 最近20年くらいの間、Googleなどの新興企業が経済学者や経済学博士(Ph.D新卒)をエンジニアとして雇うことによって台頭しました。 そのため、米国を中心に優秀な学生の経済学系大学院の人気が急騰し、教員の給料も跳ね上がった、というのは業界では有名な話。 日本の経済学界は特殊で「経済学を実務に使う」という機運もありませんし、特に「実務のために経済学部に行こう」とか「経済学だから給料が高い」といったことはありません。 個人的には日本国内の場合は、化学で特許収入を狙うよりも経済学で企業と共同研究した方が儲かりそうな気がしますね。 Googleは創業当初に一流の経済学者を雇い、広告収益の数学的期待値を最大化するための広告料決定アルゴリズムを研究させました。こうした技術は米国では様々な産業で応用されており、経済学の専門的知識・技能があれば金儲けに応用可能です。 日本ではこうした企業は無いようですが、これから米欧を真似て経済学を駆使したビジネスをする企業も出てくるでしょう。 ただし、経済学の専門家を目指すなら経済学部に行っては駄目です。 経済学は本来、かなり高度な数学を使います。というのも現代経済学の基礎理論であるゲーム理論と一般均衡理論はノイマンとかドブルーといった20世紀の天才数学者にとって創始・発展させられたものですから、それらを理解するためには20世紀に生まれた抽象数学を理解している必要があります。 しかし、経済学部の学部生にこうした内容を理解させるのは不可能なので、経済学部ではそれほど専門的なことは教えられていないのです。まあ、高校の「公民」の延長程度に内容しか教えられていないと考えて良いでしょう。 専門的な内容が教えられるのは大学院からであり、一流校の大学院で経済学を専攻する大学院生は理学部出身者が多いですし、経済学部出身者も学部時代に理学部の授業を聴講したり独学で数学を勉強していることが要求されます。 ですから、経済学の専門家を目指すなら、学部は理学部数学科、大学院から経済学専攻、というのが一番合理的だと思います。大学院で経済学を学ぶためには最低でも数学科1〜2年程度の数学の知識は必要ですから。逆に経済学部で学ぶ内容は殆ど不要ですので皮肉ですね。 理学部数学科で優秀な成績を取れるレベルの学生が一流校(経済学では東大京大一橋阪大神大がTOP5とされる)の大学院で経済学を専攻すれば、レベルの低い国内ではかなり有利でしょう。 高い確率で(最低でも)中堅私大に就職できると思います。そうすれば年収1000万円は余裕です。 さらに、実務需要のある分野を専門にしていれば、企業と共同研究したり企業からヘッドハントされる可能性もあります。そうすれば年収はさらに跳ね上がるできるしょう。 日本では経済学の知見を駆使しようと試みる企業が皆無です。理由はおそらく、日本では長年「マルクス経済学」という国際的な意味での「経済学」とは似て非なる学問が「経済学部」で研究されており、ビジネスマンが「経済学=役に立たない」と思うようになってしまったからだと思います(マル経は日本独自の学問なのです)。 質問者の方には、是非とも「ビジネスの世界で活躍する日本人経済学者」の草分けになって頂きたいですね。
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