解決済み
どちらも難しい試験である。 背景は下記の通り。 まず税理士試験であるが、世の中の税理士は半分が国税OB組、4分の1は公認会計士、大学院修士などの試験免除組であり、正規の税理士試験5科目合格組は4分の1しかいない。 税理士の総数をコントロールするには、全体の4分の1の部分である税理士試験合格者をしぼるしか手立てがないのだ。 したがって、無試験で資格を取得する人間が少ない公認会計士よりも税理士試験の難易度は格段に上がってしまう。 また、不動産鑑定士試験の方は、悲しいかな、不動産鑑定士の需要、すなわち仕事そのものが世の中に少なすぎることを反映して、合格者数が制限されている。 何れも失業者が多数出ないための苦肉の策として、難易度の高い試験となっている。 では税理士試験と不動産鑑定士試験の何れが難しいかだが、税理士試験の方が断然難しいと言える。 単純な最終合格率は、税理士試験が2%であるのに対して、不動産鑑定士試験は4%であり、それほど大きな差はないように見える。 しかし、不動産鑑定士試験には受験資格というものが一切ない。 税理士試験は大学で法律学または経済学を学んでいるか、専門の実務経験があるかなどの受験資格が必要であり、これらの要件を満たさない場合は日商簿記1級または全経簿記上級を取得している必要がある。 一定の知識のない受験者は受験できないのである。 ちなみに、公認会計士試験はそこそこの優秀な大学生が受験するというイメージだが、受験資格が一切なく、合格率が10%程度なので、税理士試験よりも実際の難易度は低いというのが実情だ。 このため、最近は税理士事務所を独立開業したい人は、まず公認会計士試験を合格して監査法人に入社して2~3年してから退職して、税理士登録をする道を選ぶ人が増えている。 しかし、そういう人たちは税務の知識が不十分であることが多く、事務所経営が軌道に乗らず、苦労しているという話もよく聞く。
なるほど:2
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