20代後半、臨床検査技師で年収600万って超えるものですか？ 日中は外来など、夜は研究職として従事した場合。 ネ…

Question

20代後半、臨床検査技師で年収600万って超えるものですか？

日中は外来など、夜は研究職として従事した場合。
ネットでは通常業務だけなら、かなり年配にならないと600突破はないようですが…

Answer 1

そんな話は初耳ですね。

まず、年齢設定が「20代後半」ということになっております。

研究職というのは、あなたの文章では、大学や公的研究機関に勤務する「研究職」を想定しているようです。
あるいは、大学病院や巨大総合病院で働く臨床検査技師さんを想定しているようですね？

しかし、大学や公的研究機関 (○○研究所など) において、大学教員や研究員として雇ってもらえるのは、『最短』でも27歳～28歳です。
博士後期課程を修了して、博士号を得て、その翌年度に、いきなり大学教員として雇用してもらえたり、○○研究所の研究員に雇用してもらえたとしても、その時に27歳～28歳です。

それで「年収600万円を超える」ということは、ちょっと考えられません。

また、もしも博士後期課程に進学せずに、博士前期課程 (修士課程) のみ修了して就職することを想定しているのなら、ますます望みは薄いです。
現在では、博士号がないのに、大学教員として雇用されたり、○○研究所の研究員として雇用されるのは、まず無理です。
(大学や○○研究所の、「研究補助員」とか、「実験助手」として雇われる可能性ならばありますが。もちろん、これらの職種は「研究職」ではありません。研究職から指示を受けて働くのが職務です)
24歳～25歳で、大学や○○研究所に「研究補助員・実験助手」などの身分で雇用されても、年収600万円を超えることは無理です。
修士号すら持っていない人、つまり学部卒とか専門学校卒の場合は、『研究補助員や実験助手にすらなれない』という場合もあります。

＞日中は外来など、夜は研究職として従事した場合。

日中は臨床検査技師としての通常業務 (いろいろな検体の検査) を行い、夜に「研究」をする、という状況を想定しているのでしょうか？

しかしながら、
それは、臨床検査技師さんの生き方として、あまりメジャーなものではないのでは？
私が勤務する大学の医学部附属病院 (大学病院) にも、臨床検査技師さんはたくさんおられます。
採血センターその他で日々、働いておられますが、「夜は研究職として従事する」ということはないです。少なくとも、メジャーな勤務スタイルではありません。
もちろん、「○○大学医学部附属病院の臨床検査部」として研究活動をするとか、医局の先生たちから、何かの依頼を受けて実験・検査をする、ということはあるかもしれませんが、

上記で掲げたような「研究活動」に従事する機会があったとしても、大学は、大学病院で働く臨床検査技師の方たちを「研究職」とはみなしていません。
これは、大学病院に限らず、どこかの巨大総合病院などでも、同じことだと思います。
それゆえ、
『日中は外来など、夜は研究職として従事』ということにはならないと思います。

たとえ大学や病院から「研究職」として扱われなかったとしても、
「日中も働き、夜も研究活動に携わって働けば、年収が600万円を超えることもあるのかも」と、思われるかもしれませんが、

27歳～28歳で博士号をとり、とりあえず大学や公的研究機関に、博士研究員 (ポスドク) として雇用されている人たちの中には、朝8時～零時を回るまで働いても、年収300万円しかもらえない人たちもいます。
それを考えると、あなたが設定した条件で年収600万円を超えるというのは、無理だと思います。
「夜しか研究活動をしない」のであれば、当然、「朝～深夜まで研究活動をする」人よりも、仕事量は減る → 労働の対価は少ないことになります。

もしも、どこかの大学が、その大学病院に勤務する臨床検査技師さんに対して、
「日中の臨床検査技師としての勤務」の対価として、500万円を出す。
そして、夜の研究活動の対価として、100万円超を出す、というのであれば、年収600万円超えということが実現できますが、

私は、そういう例は聞いたことがありません。

なお、病院で働く『他の医療系従事者』との比較から考えると、『20代後半』の臨床検査技師さんたちが、「日中の通常業務」をこなすことにより、年収500万円をもらえるとは、考えにくい話です。

大学病院や巨大総合病院の「薬剤師」さんたちは、20代後半で年収500万円はもらっていないはずですから。