高度医療機関での医師と患者の関係について 私ではなく、父が前立腺がんの手術をいわゆる、高度医療機関（紹介状がないと…

Question

高度医療機関での医師と患者の関係について

私ではなく、父が前立腺がんの手術をいわゆる、高度医療機関（紹介状がないと受診できない）で受けました。その後約２年になりますが再発もなく、地域の開業医で十分だと言われているようです。

そうなると、父の泌尿器科のかかりつけ医は開業医ということになるのですよね？
再発の心配や頻尿の後遺症があることから、父は手術をして下さった部長に今後も診て頂きたいようですが、客観的には継続してもらう必要はないらしいです。
しかし私も、この体制に感情的に寂しいものを感じます。高度医療機関の先生方は高度な技術で、リスクのある治療を引き受ける、開業医は難しくない（？）患者だけ（週休２日で夜間は留守電などで対応）対応する…。

重い責任を負い、高度な医療を提供していらっしゃる先生方は、報われているのでしょうか？ 給与という意味だけでなく、ご自身の生活を犠牲にして治療し、患者が感謝を表したとしても、リスクが低くなればその後の転帰はわからない。

「続きは開業医で」

って、患者との関係がドライ過ぎではないか？と感じます。父は部長にはとても感謝しているので。

補足

結論を書かずに失礼しました。
父は年内に紹介状を書いて頂き、開業医に移ります。
今回は 割りきれない という相談でした。

Answer 1

＞重い責任を負い、高度な医療を提供していらっしゃる先生方は、報われているのでしょうか？ 給与という意味だけでなく、ご自身の生活を犠牲にして治療し、患者が感謝を表したとしても、リスクが低くなればその後の転帰はわからない。

あなたは自分の感覚を医者に投影しているだけで
医者の感覚は何にもわかって居ないと思います。
急性期病院の医者はその病院の役割を「果たしたくて」いるんです。
面倒を診る必要の無い患者の外来管理を無駄にやってる時間ほど邪魔なものは無いと感じています。手術をすることに専念したいんです。
もちろんそうじゃない医者も居ます。そういう医者はその医者の考えに合致したところに転職して進んでいくんです。開業したり、手術の無い病院にいったりね。急性期病院で手術を精力的にやっている施設の医師にとって、対応する甲斐の無い患者は逆にお荷物なんですよ。まぁ収益性というものもあるのでむげにはしませんけれども、正直のところ置いておきたいわけじゃないのです。開業医に術後症例を送る替わりに開業医から手術症例を送られるのを望んでそこにいるわけですからね。

＞患者との関係がドライ過ぎではないか？

むしろそれは患者の側が望んでなってきたのですけどね。
医師を医療を単なるサービス業に貶めてきたのは日本国民です。「ご来店ありがとうございます」と「お大事に」には心情的な差は全く存在しません。また予算という枠でそういう形を強いてきたのはそれを定めた国会議員を選出してきた国民全員です。それが長年侵食し続けいまや医者に患者に対するそういった余分なものを求めて認められる時代じゃありません。上手な医者は表面上は取り繕っていますが内心とは異なります。

ちなみに医者が本当に手元におきたいと思っていたら
その患者くらいいくらでも手元には置いて置けます。
診療には裁量があるのです。
これは病院の意図や経営者の指示では完全には駆逐できないものです。
そう決めなかったというのはすなわちそういう意思が無かったということなので気にせずに移動なさってください。

Answer 2

>高度な医療を提供していらっしゃる先生方は、報われているのでしょうか？
ちゃんと報われていますよ。収入は変わりませんし、名誉や名声、さまざまな権力を得てます。
そもそも開業医のほとんどは元々病院勤務医ですし、質問の泌尿器科の先生も５年後には開業医になってるかもです。

Answer 3

これは医療サービスへのアクセスの公平性と合理性の観点から大切なことです。

我が国は高齢化が進み、がん患者の増加に歯止めが効かない状況です。国民皆保険制度によって、誰もが安く質の高い医療サービスを受けられることはすばらしい事なのですが、少しでも良い医療を受けようとして中核となる医療機関に大勢が殺到しているという状況にあります。

そのため、こうした医療機関はどこもパンクしそうな状況の中で、医療関係者の努力によってなんとかサービスを維持しているような状況です。地方などでは、疲弊が限界を越え閉鎖した病院の話を聞きます。

あなたのお父様のように、既に高度な医療が必要な段階が終わった方が開業医などでの経過観察に移れば、その分担当医の負担が減るんです。ですから、その先生にとってよいことです。それに、あなたのお父様が抜けた分、他の患者が高度な医療を受けられるのですから、二重に良いことです。

主治医にずっと診てもらいたいという気持ちはわかりますが、自由診療ならともかく、健康保険を使うならばわがままというものです。

健康保険はずっと大赤字ですので、国の事業でなければとっくに破綻や縮小という事態になってもおかしくありません。このような医療サービスの合理化は、今後の医療サービスの質を維持する為にはとても大切なことです。これは政府の方針でもあるので、今後どんどん加速すると思います。