一級建築士は誰でも受験できる資格ではありません。 建築系の大学を卒業して2年間の実務経験を得た者か、二級建築士または設備建築士を取得後4年間の実務経験を得た者しか受験できない資格です。 つまり、建築のプロが受験する資格なのですが、その合格率はかなり低く、学科試験の一次試験に合格できた受験者は昨年度18.3%で、その一次試験合格者が製図試験である二次試験を受験し、合格できたのは40.4%です。よって、一次と二次試験に合格できたのは、7.4%と言うことになります。 一次試験と二次試験の両方に合格できないと一級建築士にはなれません。 例えば、100人の建築のプロが受験して、93人は落ち、7人のみが合格できる狭き門なのです。建築業界の最高峰の資格なのでかなりの難関です。 ちなみに一次試験は、5教科で6時間半の試験です。二次試験も6時間半の試験時間で与えられた課題に従って、A2用紙の図面1枚とA3用紙の記述試験があります。 一次試験の学科は、範囲が広く深く出題され、125問に解答しますが、数学と物理の基礎知識が必要です。二次試験の学科も6時間半の時間内に完成できない受験生も少なからずおり、減点法で審査されます。かなりの集中力と体力が必要な試験です。
受験資格が必要な事については、皆様が書いてられる通りですが、受験の大変さについては他の切り口からにします。 一級建築士を取得した人の一般的な経歴としては、大学の建築学科を卒業するのが22歳。 その後、就職して2年間の実務経験を積んで、受験資格が得られます。つまり、入社3 年目、25歳で初受験。 だいたい、受験する年の正月辺りから、建築士受験のための資格学校に通います。週に1、2回。もちろん仕事は通常通り、残業もします。週末は学校です。費用は70万くらいです。もちろん、不合格でも戻ってきません。 一次試験の合格率は2割程度ですから、平均的に5回受ければ受かるという事です。 一次合格後、二次試験の合格率は50%弱ですのて、2~3回受ければ受かるという事です。 その証拠に、一級建築士合格者の平均年齢は33歳くらいです。試験の主催元の正式発表です。 20歳代は、ほとんど、仕事と資格取得の勉強をしています。ま、毎年、半年づつくらいですが。一般的に恋愛や結婚などにも時間を割きたい年頃ですから、色々な意味で大変です。 ところて、一級建築士の登録人数は35万人を越えたようですが、建築士制度が出来たのが昭和25年。今から65年も前です。その頃に登録された方は若くても80歳代。私の知る60歳代半ばの方の登録番号が、確か10万番から15万番程度だったと思いますので、現役だと20万人程度だと思います。その中でも実働しているのは半分程度ではないでしょうか。 とにかく、一級建築士の高齢化が進み、若い人が、なかなか合格しない。だんだん、不足してしまうのではないかと考えるのは、うちの会社だけではないと思いますよ。
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合格率は12.6%です。 つまり、40人のクラスだったら4~5人が合格します。 ただし、これは建築の専門課程を卒業し更に必要な実務経験を得た人の合格率です。 なので、一般の学生が40人受験しても全く合格できません。 日本で登録されている一級建築士の数ですが、全体で355,000人です。 人口全体の割合に対して約0.3%です。 老若男女全ての合計値ですので、労働者人口で割れば多少は上がると思います。 専門課程卒の人間の合格率が13%弱程度ですので、その辺の資格よりは遥かに難易度が高いと思われます。
なるほど:2
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