解決済み
看護専門学校志望の高校3年生です。小論文の添削をお願いしたいです。 設問:本当のコミュニケーションについて(800字) コミュニケーションとは、相手の本質的な性格を知った上で成り立つものであり、信頼関係を築き、正しい情報を共有するために必要不可欠なものであると私は考える。 近年、SNSが普及したことにより、文面上で言葉のやり取りをする機会が増えた。しかし、SNSの普及により、相手との言葉のすれ違いが生まれることや、情報が一人歩きすることが多々ある。これは、SNS上のやり取りでは本当のコミュニケーションが取れていないということではないだろうか。文面上の情報だけでは、相手の本質的な性格を知ることができない。互いの事を知るには、表情や声色、考え方に直接触れるべきだ。そうすることで、互いを理解し、言葉のすれ違いや情報の一人歩きは起きなくなる。 これは、医療の現場でも同様だろう。例えば、医療過誤の中に、誤った薬を投与してしまったことが原因で起きた事例がある。これは、医師がカルテに薬の名前を誤って入力し、看護師がその薬品を投与したために起きたという。医師と看護師が情報を共有できていなかったこともこの原因に繋がるだろう。看護師が医師に遠慮せず確認できる環境ができていれば、これは防げたかもしれない。そのためにはやはり、普段からコミュニケーションをとることが重要だ。そして、文面上でなく、直接意見を交えることにより、医療過誤は防げる。それだけでなく、医療従事者同士の信頼関係を築くことも可能だ。 したがって、日々の関わりの中で、お互いの本質的な性格を知り、意見を交わす。そして相手のこと、知るべき情報をより明確に知ることができるようにすることが、コミュニケーションの始まりであり、言葉だけでなく、会話をしている時の相手の態度、表情、声色、全てを感じて初めて本当のコミュニケーションといのだと私は考える。
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高校生の小論文としてはかなりしっかり書けていると思います。 文章作法についての細かい指摘の必要はないと思いましたが、内容については4点気になりました。 1「本質的な」とは? 「本質的な性格」という言葉が繰り返し使われていますが、これはどういう意味で書いていますか? これをただ「性格」と書いた場合とでは、何が違ってくるのでしょうか? この設問では「本当の」という言葉がわざわざ使われています。それについての回答文で「本当の」に似て関連があると思わせる「本質的な」という言葉を用いても、それは十分な説明にならないのでできれば避けるべきです。それでも使いたいのならば、その「本質的な」という言葉の意味をしっかり示すことが不可欠です。 2 その医療過誤は相手の性格を良く知ることで防げたのか 「SNS上のやり取りでは本当のコミュニケーションが取れない」という話から、「文面上のやりとりだけでは互いの事を知るには不足している」という主張までは良いとして、そこから医療過誤の話につなげるのが強引なように思いました。 説明に書かれている「SNS」とそれを範囲拡大した「文面上のやりとり」は、どちらも相手の正確をよく知るために行うという共通点があるようです。 しかし事例として挙げている医療過誤の話は、職務上の指示文書の記載ミスの話であり、これは相手の性格を良く知れば防げたとは書かれていません。 (たとえばその医師が特別おっちょこちょいであり、看護師がそれを知っていれば防げたとか) この医療過誤で不足していたのは、1人の患者情報を医師と看護師が共有していなかったことや看護師が医師に遠慮して確認できなかったことであり、それは確かにコミュニケーション不足とはいえますが、「相手の性格を知ることが不足していた」のとは違う意味合いでしょう。この点でこの医療過誤の事例は、それまでの説明からやや逸脱した強引な展開だと感じてしまいます。 3 そもそもその医療過誤はコミュニケーションの問題であったのか この医療過誤はコミュニケーション不足という理由の他にも、カルテの記載ミスをチェックする体制が不足していたことや、看護師が医師に対して確認することが憚られる院内の序列関係、看護師が与えらえれた指示に疑念を挟むことなく従う官僚的な勤務態度等の問題が根底にあったと私は思いました。 実際この報道を一般の人が見たら、医師と看護師のコミュニケーション不足よりも、医師のミスに気づき過誤を未然に防ぐ仕組みがなぜ取られていないのだ?という思う人が多いのではないでしょうか。医療過誤という大きな問題を防ぐための改善策として必要なのは、当事者がもっとコミュニケーションを取るべきだという効果測定が難しい策よりも、目に見えるミス防止の仕組みや体制づくりです。 そのようなコミュニケーション以外の点に大きな問題があったことが想像できるのに、そこに少しも触れない説明は不十分に思えました。 この点について、文中では「情報を共有できていなかったこと『も』」と書くことでこの他に過誤の主因があったことを匂わせていますが、説得力を増すためにはコミュニケーション以外の主因について述べたうえで、コミュニケーション不足の問題もあったと書くべきかと思います。 ただ、医療過誤について大きな原因がコミュニケーション以外に存在するとすれば、そのような事例を持ち出してコミュニケーションの問題を取り上げても効果は弱いので、できれば別のふさわしい事例を出したほうが良いとは思います。 4 本当のコミュニケーションに対する回答箇所 設問が「本当のコミュニケーション」を聞いているのならば、その「本当のコミュニケーション」とは何かという答を示すのが回答です。 それは最後の段落に書かれていますが、最初の段落で「コミュニケーションとは~であると私は考える」と書いているので、これが結論なのかと思ってしまいます。 誰もがそうだなと思えることは「考える」ではなく「である」「であろう」で締めた方が、あなたが自分の考えとして結論を述べている箇所がどこであるのかより明確になると思います。
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